日本の音はその成り立ちが単音なのではないかと思う次第。
合奏はあるものの、ハーモニーを求めるものではなくそれぞれがそれぞれという感じ?
例えば三味線。
三味線の音は単音の連続がメインで、奏者が増えても全体でハーモニーを形作るという音づくりでは
ないのでは?
琴の連弾というのもありますが基本はソロ?
ま、独断と偏見ではあります。
太鼓の音づくりもその傾向があるような気がしています。
大人数で打つ太鼓も、少人数で打つ太鼓も基本は皆で同じフレーズを打つ事が普通。
音圧はさすがにあるものの音が単層的で、どこかで聞いたようなフレーズが連続すると
正直途中で飽きちゃったりします。(曲の区別がつかない・・・)
太鼓はもともと単音の連続なのでそのシンプルさを活かす音づくりは基本になると思いますが
今や舞台芸術の高見に登ろうとしている太鼓、その音づくりにも工夫が必要かも知れません。
多人数で演奏する場合、その人数を利用して多層的な音づくりができるのではないかと。
演奏会でいつも思うのは和太鼓を左右対称に配置したがるコト。
左右対称の配置から繰り出されるモノラルな音、これは太鼓の一つのあり方で
そのシンプルさゆえに打ち手の熱が伝わって来る時、観客は感動する事になります。
それはそれで否定はしませんが、もっともっと表現方法はあるものと。
もっともっと和太鼓文化が広まり、深まる事を願って止みません。
創作和太鼓の歴史はまだ半世紀、もっともっと進化できるはず・・・。