HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓:八丈太鼓

都立南多摩中等教育学校和太鼓部の発表会に行ってまいりました。

この学校は中学高校一貫校で、和太鼓部も中一から高三までの生徒がおり、

八丈太鼓系の太鼓をやっています。

顧問の先生が八丈島に赴任していた時に八丈太鼓にハマり、

この学校に来てから和太鼓部を立ち上げ、8年になるそうです。

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八丈太鼓は元来ソロ打ちの太鼓のため、舞台では揃い打ち用の曲が作られます。

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こちらは本来の八丈太鼓の姿、打ち手は交代しながら1台の太鼓を打ちまわします。

それぞれの打ち手の個性と技を楽しめる太鼓です。

この和太鼓部は太鼓甲子園とも言われる高文連の東京代表として全国大会にも出場しており、

スタイルはあくまでも八丈太鼓を守りつつ、オリジナルの曲作りもしています。

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全体を観た感想は、組み太鼓としての完成度は高く、

縁打ちのところも音が一本化して聞こえる高いレベルです。

欲を言わせてもらうと、自由闊達な八丈太鼓をベースにしているのなら

もっと個性的なものにできそうな印象を持ちました。

曲として完成しているので仕方ないのかも知れませんが、打ち方が画一的になっているような。


もう一つは音作りです。

舞台で大人数で演奏しているのならその規模を生かす構成ができるのではないかと。

舞台上で音が回ったり、左右を飛び交ったり、観客がハッとするような演出ができるのではないかと。

また、構えも八丈の構えから逸脱してもよいかも知れません。

八丈は自由な太鼓ですから。

足を開いて踏ん張って演奏すると体の自由度が制限されてしまい、

ややもすると手打ちの格好になったりします。

足を揃えて打つ女打ちも魅力的なので、そう言う要素も取り入れてもよいのではと感じました。

今回、太鼓節の歌の代わりに、笛でメロディを吹いているシーンがありましたが

これはいただき!と思いました。

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最後に、物理的な問題ですが、太鼓を前後に並べると後ろの打ち手が見えづらい。

例えば一台ずつ回して打つとか、全体にスポットライトを当てるような工夫もありかなと。


一緒に行った公認指導員の人と話をしていた時に、

日本の伝統太鼓組曲みたいなものができるかも知れないみたいな話になりました。

秩父屋台囃子→三宅→八丈、みたいに伝統曲をテーマにメドレー形式で演奏、

屋台はソロ、三宅は複数で、八丈はまたソロという打ち方ができそうです。

小学校訪問とか、このスタイルで5〜6人でできるかもです。