八丈太鼓は曲がないのが最大の特徴、福井県の野良打ちと同じ構造です。
曲がないということは打ち手は自分でフレーズを作って打たねばなりません。
それに慣れていない人は(ほとんどの人がそうだと思います)二の足を踏んでしまいますが、音と戯れるつもりで好きに叩けばよいと思います。
そうは言っても、フレーズを作るヒントがあると助かると思います。
自分なりのフレーズを作るヒント、いくつか考えてみました。
一つはカウント法。
12345678とカウントをしながらそれに乗って音を出してみる。
1●3●5678●2●4●●78のように。●は音を出さない。
口唱歌にしてみると
ドンうんゴンうんトンコントンコンうんドンすっコンうんうんドンゴン
同じ内容でも●を縁に置き換えれば別のフレーズに変わります。
ドンカッドンカットンコントンコンカットンカットンカッカッドンゴン
このカウント法で1を二打打つとまた違うフレーズを作ることができます。
音でいうとトコ、これと一打を組み合わせることでいろいろなバリエーションが生まれます。
トコトコドンゴントコドンゴン・・・。
淵を入れるとまた音が広がります。
トコトコドンカッカカドンカッ・・・
基本は右左の順で叩きますが、右連打や左連打のバリエーションも。
その場でアドリブは出てくるものでもないので、日頃からアドリブの基本練習をしておくのも八丈太鼓の愉しみ方かと。