昔から地域に伝わる芸能系太鼓、いわば土着の伝統太鼓、八丈太鼓、三宅島神着木遣太鼓(みやけじまかみつききやりたいこ)、秩父屋台囃子、各種お囃子等々。
2月に公認指導員を対象に芸能系伝統太鼓の八丈太鼓と三宅島神着木遣太鼓の講座を予定しています。
ただこれらを練習するのではなく、歴史や文化的背景を知り、公認指導員としての教養を深めてもらいたいと考えています。
八丈太鼓、三宅島神着木遣太鼓、秩父屋台囃子は鬼太鼓座や鼓童が演奏に取り入れ、舞台用に脚色して日本のみならず世界に発信、和太鼓の代表格になった感があります。
それらのルーツを知りたくて、過去に現地の保存会に手ほどきを受けました。
保存会ではお祭りに向けた地元の練習会がメインで、舞台で演じるための練習は例外的なもののようです。
個人打ちがメインの為、打ち方の規格を統一するという事も殆どなく、個人の個性を発揮できる打ち方で練習しているようです。
こどもたちも参加して、耳、目、体で伝統を受け継いでいきます。
八丈太鼓や三宅、屋台囃子などはプロの団体が舞台用に何人もの演者が揃って打つスタイルを研究し、それを舞台で演奏するようになりました。
呼び名も○○八丈や単に三宅、屋台囃子というものして、地場の伝統芸能太鼓とは区別する配慮と敬意を表しています。
太鼓を打つ側としては背景を理解した上で呼称や内容を誤りなく伝える必要はあると思っています。