HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

日本の郷土芸能大祭

日本の郷土芸能大祭という催しが明治神宮会館でありました。

2日間にわたって開催されるイベントには全国から26団体の出演があり、和太鼓や神楽、獅子踊り等の数々が紹介されました。

 

東北の獅子踊り(鹿踊り)を観るのは初めてでしたが、プリミティブで洗練された芸能に正直カルチャーショックを受けました。

舞台では出演時間の関係上15分程度でしたが、実際はもっと長いとの事。

太鼓と唄と踊りだけのシンプルさ、異様ともいえるいで立ち、特徴的な動き、など圧倒されました。

今回鑑賞した獅子踊りと同系列のものがyoutubeにアップされていたので紹介しておきます。

 

和太鼓も紹介されており、横浜の創作太鼓や田楽座、秩父屋台囃子も演奏されました。

これら和太鼓系は見慣れているせいかあまり感動はしませんでした。

創作和太鼓だったらもっと創作性の高い演奏をして欲しい、とか、各地の芸能を取り入れて伝承と創作をしているけれど、演出の作られ感におもしろみが感じられない、とか、本来個性を大切にする伝統芸能なのに、舞台用に多人数で演奏する小細工が施されている、とか、ちょっとツッコミどころもある舞台でした。

 

石見神楽等の神楽は元々ショーとして発展を遂げてきたと思われますが、芸能として高い完成度が見てとれます。

お囃子も大太鼓、小太鼓、チャッパ、笛、が舞とピッタリ連動して物語性を紡いでいます。

シーンが変わる時も曲調ががらりと変わり、観客を神話の世界に誘います。

お見事!の一言につきます。

 

田楽座の舞台で参考になりそうと思ったのは、伏せ打ちの太鼓、三宅台の太鼓、八丈台の太鼓がそれぞれ1台ずつ舞台に並び、三宅台は男衆が二人で両面打ち、八丈台は女衆が二人で両面打ち、伏せ打ちは一人、締め太鼓や鉦が入り、創作曲を披露していたもの。

それぞれのスタイルの特徴を生かしながら一つの曲を演奏していました。

 

3時間半に及ぶ舞台、堪能しました。