私が作る曲の中に入れ込む要素第二弾、それはソロです。
太鼓の演奏形態は色々、私の少ない経験から乱暴に言い切っちゃうと伝統系の太鼓はソロ、創作和太鼓は合奏、と思います。
伝統系によく見られるのは、基本の拍子(下拍子)を一人か複数で打ち、一台の太鼓を一人で演奏、打ち手は交代して行く、という形態です。
基本的に複数人数で打つと揃えるのがタイヘン、そのためにフレーズをできるだけシンプルにして揃えやすくしている、と思われます。
東北のねぶたあるいはねぷたの太鼓は複数台の大太鼓を数人で打ち鳴らしますが、フレーズはとてもシンプル。(実際はとても微妙なニュアンスの違いがあり地元ではそれを打ち分けていますが、同じフレーズに聞こえるほどシンプル)
また、八丈太鼓や神着木遣太鼓(三宅)、秩父屋台囃子、江戸囃子、小倉祇園太鼓や福井の野良打ちなどはソロが基本です。
打ち手のクセが出る太鼓で、観る方もそれが楽しみとなります。
揃い打ちにはそのスリル感がなく、いかに揃うかが見どころ、複数人が胸のすくような太鼓を披露すると俄然観客も盛り上がります。
伝統系、創作系、どちらが優れているかという話は無意味で、いいものはいいと感じればよいだけの事デス。
私は太鼓は自己表現ができてもよいと思っているので、ソロパートを曲の中に入れるようにしています。
例え30人の演奏でも一人4秒のソロで120秒、2分もあればソロパートを入れる事ができます。
個性が発揮できるソロパート、自分の曲では大事にしたいと思っています。