最近観たライブ、和太鼓と津軽三味線と邦楽囃子手の三人のコラボ、
いいところも悪いところも。
ホールは140人程の小ホール、太鼓の音圧はさすがにスゴイ。
津軽三味線はスピーカーを通してのもので、ちょっとエコーがかかり過ぎのようで
音に微妙な違和感を覚えました。
以前も篠笛で同じような印象を持った事があり、楽器とPAの関係は難しいようです。
太鼓は振動面が並のスピーカーより大きいので生で十分な音圧が得られ、
ヘタなスピーカーでは再現できない場合も。
それに比べると三味線や笛はどうしても太鼓にかないません。
マイクを通しての音、いたしかたないのかも。
私の偏見かも知れませんが邦楽の楽器は重なり合うのがあまり得意ではないのでは?と。
津軽三味線単体での演奏シーンがありましたが、
この時は三味線の響きが心にしみ入って来るような感じを受けました。
舞台を観ていると、どうしても目に入って来る現実の景色に左右され、
音から得られるイメージを膨らませにくい。
そこで目をつぶって津軽三味線を聴いてみたのですが、津軽の自然の光景が浮かび、
(と言っても実際津軽の地は足を踏み入れていないんですが)風を感じる事ができました。
目を開けると、そこにはスポットライトに照らし出された奏者の姿が生々しく、
それにイメージが固定されて想像が膨らみません。
視覚に影響されないこの鑑賞方法、ライブ会場で時々やります。
純粋に音だけを楽しむ、ラジオ放送に通じるものがあるかも知れません。