HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓祭り第六回日本一決定戦

大宮ソニックシティで開催された 太鼓祭り第六回日本一決定戦、特別審査員として観戦いたしました。
各地域を勝ち抜いて来た優勝、準優勝の強者たち、こちらも採点は責任重大なので疲れました。

まずはジュニアの部

【日本一決定戦 組太鼓ジュニアの部 7団体】 出演順
1.夢工房 幸っ手鼓     東日本大会 優勝
2.転輪太鼓 風雲児 風組     西日本大会 優勝
3.登米春嵐太鼓     北日本大会 優勝
4.七尾・香島津太鼓 鼓粋     西日本大会 準優勝
5.武蔵青嵐太鼓 山組     東日本大会 準優勝
6.青山清流太鼓保存会     北日本大会 準優勝
7.田島太鼓 龍巳会     前年度 優勝

結果は
優勝:転輪太鼓 風雲児 風組
準優勝:田島太鼓 龍巳会

う~ん、これはもう子供の太鼓ではありませんね。
去年優勝の田島太鼓は大人の演奏を子供がやっているように見えました。
転輪太鼓は打ち姿も美しく、音もしっかり出ていました。
優勝するところは感動を届けてくれますね。
七尾・香島津太鼓はお祭りをテーマにしていて、組太鼓全盛時代にあって
伝統系の音づくりが逆に新鮮でした。

お次ぎは一般の部
結果は
優勝:創造集団 大太 大太坊
準優勝:創作和太鼓集団 打鼓音

大太坊は優勝にふさわしい内容、音づくり、見せ方、斬新さ、どれも文句無しです。
転輪太鼓 威風鬼はトップバッターだったため入賞を逃したのかも知れませんが
そのままプロでも通用する力があるように思います。
準優勝の創作和太鼓集団 打鼓音は大人数で動きもありましたが大人数という要素を活かせていない印象、
音づくりがちょっと古いかも知れません。

【日本一決定戦 組太鼓一般の部 7団体】 出演順
1.転輪太鼓 威風鬼     西日本大会 準優勝
2.春日井不二太鼓     西日本大会 優勝
3.武蔵青嵐太鼓 風組     東日本大会 準優勝
4.創作和太鼓集団 打鼓音     前年度 優勝
5.帝京安積高等学校 和太鼓部     北日本大会 準優勝
6.長信田太鼓     北日本大会 優勝
7.創造集団 大太 大太坊     東日本大会 優勝

最後の大太鼓
優勝:高見大志
準優勝:村山 尚瞳、横山 隼人
今回は準優勝が同点で二人となりました。
荒井 隆聡氏は欠席。太鼓が見れず残念。
大太鼓は心・技・体の内容で審査させてもらいました。
曲の構成、技術、音・・・。
大太鼓は全体を通してスムースな流れ、それでいて意外な展開、
音色の違い、ダイナミックレンジ(強弱)、
動きの迫力、気力等、一人で打つ一本打ちはごまかしようがなく難しいですね。

富士山太鼓祭りでも感じたのですが、一発の音が出ているかどうか、
まずその音が出ればそれで大半が決まるように個人的には思います。
その音を出すためにさぐりを入れる構成が必要なのかと。


【日本一決定戦 大太鼓の部 7名】 出演順
1.上 光     前年度     優勝
2.荒井 隆聡     北日本大会 準優勝
3.遠藤 元気     北日本大会 優勝
4.柳川 立行     東日本大会 準優勝
5.高見大志     西日本大会 優勝
6.村山 尚瞳     西日本大会 準優勝
7.横山 隼人     東日本大会 優勝

全体を通してほぼ採点通りの結果となり一安心しています。
いずれにしてもそれぞれすばらしい演奏を披露してくれました。

舞台で演奏する太鼓は衣装も重要な要素となり、モノクロの衣装よりカラフルな方が舞台映えするのは
否めません。衣装も大事ですね。

太鼓は耳だけではなく目でも音を聞くので大人数の場合、皆のバチ先が揃っていないと

それが意図的でないと音がばらけて見えてしまうという事があります。

何よりもバチが揃っていると無条件に美しいと感じます。

それも練習のたまもの、音が見えて来る事につながるように思えます。

創作組太鼓はヘタをすると同じような構成になりがち、いい意味で裏切ってくれる意表をつく

演出なり音づくりがないと感動しづらくなってきています。

音も全員一緒のフレーズを打つだけでは面白みに欠けます。

今後ますます音楽的な太鼓が求められるように思います。

太鼓コンテスト、久しぶりでしたが、いやあ、まだ興奮が冷めておりませんです。