先日観に行った練馬区太鼓祭りの出演団体が斜め打ちが主流だったのに比べると
伏せ打ち、いわゆる太鼓を縦に置いて上から打下ろすスタイルが殆ど。
また、構成が締め太鼓と宮胴太鼓のみのシンプルなところが多かったように思います。
各団体の好みがあると思うのですが楽器の構成というのもこれから重要視されて行くものと思います。
太鼓のみの音で勝負するのは潔く、安定した演奏ができると思うのですが半面、発展性に乏しく
斬新な音づくりがしにくいという側面もあろうかと。
鉄筒や鉦、チャッパを使うところも増えてきましたが、金物系の音は立ち気味になるので扱いが
難しいところがあるようです。演奏によっては締め太鼓の音が聴こえて来ず、金物が前面に出過ぎて
うるさいような場面もあったりします。
太鼓のみの場合、印象に残るフレーズを使わないとどれも同じように聞こえてしまいがち。
何回か聞くうちに観客の耳に残るような曲づくりが必要なのではないかと思います。
これこれ、これを聴きたかったんだよ、という場面を作るのが大事なのかも。
歌と違い、観客が太鼓の曲を口ずさむなんてえ事はまずないと思いますが、
聴いて快感を味わうサビの部分は必要かも知れません。
心地よい調べ、印象深いフレーズ、求められると思います。
特に伏せ打ちの場合、斜め打ちなどに比べると動きに限界があるため
どうしても音づくりで聴かせる要素が大きいので音の構成は大事です。