HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓:練馬区太鼓フェスティバル

第59回区民文化祭練馬区太鼓フェスティバルに初訪問、

場所は大泉学園にあるゆめりあホールという区の施設でした。

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緞帳がないので転換が難しい?

時間通り15時半開演、入場無料ですが有料でも開演が遅れる演奏会もあり時間通りはありがたい。

練馬区太鼓連盟、練馬区練馬区文化団体協議会主催ということで太鼓打ちにとってはうらやましい環境。


練馬区の太鼓7団体が出演、まとまった太鼓の演奏を観るのは久しぶりです。

各団体の演奏に触れるといろいろ勉強になります。


●舞台での立ち姿。

演奏前にも演奏中でも演奏後でも、立ち姿を見ると真剣味みたいなものがわかっちゃいます。

舞台上ではいい意味で緊張感が欲しい・・・。


●大太鼓は肩甲骨も使う。

林英哲氏に憧れて、という太鼓の正面打ち、大太鼓だと迫力が違うのでしょうが二尺ほどの

太鼓だと残念ながら音も迫力もやはり役不足は否めません。

やはり大太鼓の存在感は大きいものですね。演奏会では道具も重要です。

大太鼓の正面打ちはたいがい客席に尻を向けての演奏です。

上半身裸、腹掛けスタイルは背中の筋肉の動きが見せ場となります。

そのためには肩甲骨からの動きでないとダイナミックさが伝わって来ません。

また、始めか途中でこちら側を向いて顔を見せて打つ、という演出があってもよいのかなと思いました。

観客は打ち終わってお辞儀をするまで奏者の顔がわかりません。顔は重要。


●自信を見せる

大太鼓と津軽三味線の競演もありましたが三味線は手元を必要以上に見ない方がよいように感じました。

奏者のクセだと思うんですがなんだかこちらが不安になってしまいます・・・。


●構成が大事

助六流の太鼓がメインのようでしたが、構成がバラエティに富んでいるところは好感度が高かったです。

太鼓はリズムがメインのためどうしても似通ってしまうところがあります。

自分たちは曲のレパートリーがあると思っていても、普通の人達にはどれも一緒に見えてしまう。

私が知っている団体も続けて4~5曲演奏するとどこが終わりで、どこが曲の切れ目かわからなかったりします。

印象的な下拍子のフレーズ、とてもゆったりとした調子の曲、伏せ打ちと斜め打ちとの対比、

変調や意外性など観客を引っ張って行く構成がとっても大事に思えます。


●打ち姿

打ち姿が美しいとその人ばかり見てしまいます。

今回は若い女性の打ち手数人がそうでした。ぶちあわせを打っていた団体。

体の前のバチはほぼ垂直の状態で上がる、バチの間隔は狭く、平行を保っています。

う~ん、決まってるなあ。


●団体の個性

八丈太鼓の団体も出演してました。

若者から高齢者、障害者の打ち手が演奏を披露、基本は個人打ちですが揃い打ちも。

八丈太鼓、なかなかええなあ。この団体はどちらかというと正攻法の太鼓との印象を受けました。

裏拍や変則打ちを多用するではなく、表の拍に乗って打つ人が多かったように思います。

あまり他の団体の八丈を見たわけではありませんが、その団体団体での音のクセはあるように思います。


助六流は曲打ちのような要素もあり、両端に赤いふさのついたバチをくるくる回しながら打つ

太鼓(かがり火太鼓)は見た目にも楽しい。

中にはカタチが先行して音が伴わない打ち方もあり、個人的には疑問符がつくところも。

そういう打ち方が終わり、まともな音が出て来るとやはりスッキリします。笑


フィナーレでは東京の太鼓らしくまといが登場、太鼓だけのBGMで盛り上がりました。


蛇足ですが、お偉いさんのスピーチは太鼓に負けない心を揺さぶるインパクトが欲しい・・・。

自分にもそう言い聞かせて帰途につきました。