高校の授業で横打ち、斜め打ちの太鼓を教え始めて1年以上経ちました。
1年目はこちらも初心者、試行錯誤しつつ手探りで授業を進めたというのが正直なところです。
横打ちに関しては、自分で作った曲「歓喜」を使っています。
歓喜はもともと伏せ打ちの基礎練習のために作ったものです。
基礎打ちを学びながら、それをつなげていくと結果的に曲になるというもの。
太鼓の基礎となる要素をできるだけ盛り込み、
上拍子A、上拍子B、下拍子Cの三部構成となっています。
一応曲らしいものができてからもマイナーチェンジを繰り返し、
そんな中、横打ちにも斜め打ちにも対応できそうな事を発見しました。
発想の元になっているのは、審査員をやっている時、いくつもの団体が出演するのですが
最後の方は伏せ打ちでは皆同じ太鼓に見えてきてしまいます。
同じ曲でも、斜め打ちや横打ちを入れればそれだけで見え方が違い、
バリエーションに富む太鼓になるのでは?と思った事に起因しています。
研究中に高校の授業の話が舞い込んできた事もあり、本格的に横打ち斜め打ちの基礎練習曲として
シェイプアップの最中です。
横打ちの八丈太鼓や三宅を4〜5年やっていたので、横打ちが全く未知の分野ではなかった事が
幸いしていると思います。
実際に授業で教えている時に、体の使い方やバチの動かし方を「発見」する事もあり
とってもありがたいと感じます。
それを他所でも実験してみてわかりやすい教え方のノウハウが完成していくように思います。
教えるという事は教える本人がよくわかっている事、
技術は教える事が出来ない(本人が体得するしかない)、
やり方の合理的なコツを伝授する事はできる、
という事が自分の中でハッキリとしてきました。
その具体的なノウハウについてはもう少し研究できたら開示の予定です。