太鼓のいろは「の」
【乗って打つ】
太鼓は乗って打つ事が大事です。
以前、小学校の太鼓体験授業で、太鼓は世界一丈夫な楽器と説明しながら、実際に太鼓に乗って見せた事があります。
太鼓の皮を張る時は太鼓に乗って足踏みするくらいなので全然問題はありません。
今回の乗って打つは太鼓に乗ることではなく、音に乗るという事。
自転車に乗る、車に乗る、船に乗る、飛行機に乗る、イルカに乗る、馬に乗る、像に乗る・・・。
乗る、という行為は乗る対象に身を委ねることになります。
音に乗る、というのも対象になる音に身を委ねること、
物理的にも対象と一体となります。
船が揺れれば一緒に揺れて、その揺れを体で感じます。
太鼓を打つ時は、音を感じて音と一体となる事。
ノリノリの演奏と言われますが、それは体と音が同調している時、特に太鼓は単音の連続=パルスなので音に乗って打つ事大事です。