太鼓協会公認指導員研修会として秩父屋台囃子の講習を行いました。
日本太鼓協会は埼玉に本拠地があり、埼玉を代表する太鼓としての秩父屋台囃子を知ろう!という
趣旨で、地元の団体から3人来ていただき、本場の秩父屋台囃子を学びました。
その下拍子はテケテケです。
今回講習でやったのはテレテッケという独特なニュアンスのもので、
秩父で打たれている下拍子はこのテレテッケが多い。
しかしながら公認指導員としては、地元の太鼓を理解しておく必要があると思うので、
地元の全てがこのテレッテッケでもない事を知るのも大きな意味があると思っています。
まずはこのテレテッケの練習を執拗に行いました。
習得には10年かかると言われる微妙なニュアンス、
実は1234の拍の中に収まる事を教えてもらいました。
テレテッケはテッケのテッが伸びる分、テレケが縮まる、
lテレテッケl
lテ ケ テ ケl
という構造になっているとのこと、なあるほど。
大太鼓で、大波小波と言われるところ、一打目のドは小さく、左の二打目が強い音になる事。
大波のドッコドコドッコドコを全て強く打つと確かに表情がありません。
ドッコドコドっコドコとすると独特の訛りが出て来ます。
もう一つはドコドコではなく、下拍子と同じドッコドコとなること。
lテレテッケテレl
l○○ドッコドコl
と裏で入る事も教えてもらい、目からウロコ、耳からタラコでした。
これに加え、笛と鉦のポイントも教えていただき、秩父屋台囃子の奥深さに触れる事が出来ました。
改めて普段舞台に上げている屋台囃子が、とっても薄っぺらいものに感じます。
それがわかっただけでも今回の研修会は価値があったものと思います。