午後一時半開始、1時間の演奏です。
太鼓一台と締め太鼓一台にて打ち手は先生を入れて5人、
その場で先生が構成を組み、途中お客さんにもスタッフの方にも打ってもらいました。
譜面ものは締め太鼓で下拍子、一台の太鼓の両面で上拍子を、
譜面ものは揃い打ちができるのでこの構成が可能です。
個人の自由打ちは一台の太鼓で下拍子と上拍子を、これが本来の八丈スタイルです。
太鼓の演奏を見るのが初めての人もいて、特にスタッフの方には感動していただけました。
車椅子のお客さんにも打ってもらいました。
八丈太鼓の最大の特徴、曲が無いので初めてバチを握る人も自由に太鼓を打てる。
かねてから考えていたのですが、八丈太鼓は年相応に打てる太鼓、
また身障者や車椅子の人でもその場で自由に打てる唯一無二のすばらしい太鼓ではないかと。
はからずも今回その現場に居合わせる事ができました。
皆さん太鼓を打つ事に一生懸命になられ、太鼓にとても興味を持たれた様子、
打つという単純な事ゆえにそれに集中できるのではないでしょうか。
縁打ちも入れて華麗に打つ方がおりましたが、聞くと秩父の出身だとか、
秩父屋台囃子の本場で納得ですが女性故に屋台囃子は打たせてもらえなかったそうです。
今では女性の打ち手は普通にいますが、やはり伝統的なお祭りは昔は女人禁制だったようです。
このデイホームは駒込にも施設があるとかでそちらへも訪問してもらえないかという話が出ました。
八丈太鼓はひょっとするとリハビリ太鼓として使えるのではないかと思います。
ある方は握力が低下してバチが握れないため打つのを断念されていましたが、
握力がなくても握れるバチの開発、それがひいては握力改善の可能性も探れるかも知れません。
そんなこんなでお互い実りある演奏となりました。
太鼓に感謝。