舞台用に脚色されているため、地元で打たれているものとはニュアンスが変わっています。
地打ちが「テレテッケ」となまっていたものが「テケテケ」とフラットに。
これも「テレテッケ」が正しいという事は無く地元でも町内によって「テケテケ」もあります。
屋台囃子は文字通り屋台の中で演奏されるお囃子、屋台の引き手を元気づける太鼓です。
毎年12月3日4日に秩父夜祭りが行われ、大変な賑わいとなります。
現地に赴いてお囃子を直に聴きましたが(屋台の中で打っているので見えない)、
「テレテッケ」「ドコドッコ」となまっているのはどこかエンジン音に似て
フラットなものよりも躍動感を感じました。
先日の自主練の時、この屋台囃子を復習してみました。
締め太鼓での細かいフレーズの連続の玉入れを何回かやりましたが、
以前習っていた講師から、秩父の人たちは左利きが多いのか
この屋台囃子は左手が先導すると言われていました。
確かに左で拍子をとるとそれに右手が合って行くという事を発見、
目からウロコ、手からナマコ(?)の体験をいたしました。
太鼓(稽古事)は時間をかけて、自ら発見を体感することで進歩するのだと思います。