HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓の曲についての要素5・テンポ決定とその踏襲

太鼓曲「歓喜」ではおろしに続いて締め太鼓でのテンポの表示があります。

 

練習する場合は基本締め太鼓を4台使い、1番締め、2番締め、3番締め、4番締めとして、

まずは出だしの1番締めがテンテケテッケッを。

全体のテンポがこの1番締めで決まります。

そして1番締めのテンテケテッケッに続いて2番締めがテンテケテッケッ、→3番締め→4番締め、

4番締めのテンテケテッケッを聞いて、太鼓が打ち始めます。

 

この方法は実は伝統系太鼓の秩父屋台囃子から拝借したもの。

秩父屋台囃子は1番テーンテレテッケ→2番テレテッケ→3番テレテッケ→4番テレテッケ

と下拍子が始まります。

 

1番がテンポを決め、それを4回打つ中で2番、3番、4番はテンポを踏襲して行きます。

大太鼓はこの4回を聞いて(聴いてが正しい)全体のテンポを把握します。

 

歓喜」でも、1番締めが打ち出したテンポを皆で踏襲して行きます。

1番締めが「今日はゆったり気分で」とゆっくり打てば全体がスローテンポに。

「今日は時間がないぞ」と速いテンポだったら勢い良いものに。

 

と、その時その日の気分や状況によって演奏スピードは変わります。

それを決めるのが1番締めなので、責任重大なポストではあります。

 

伝統系太鼓から学ぶもの、たくさんありますね~。