HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓:初授業

高校の授業、やってきました。

とにかく、疲れた〜〜〜。

生徒は26人、そのうち太鼓が初めての子が23人、外国人が3割、

慣れない横打ちと斜め打ちの講習・・・、初めてづくしで気疲れ〜。


平置きの太鼓は重力を利用して打つことができますが、

横打ちと斜め打ちはどちらかというと慣性を利用した打ち方がメインとなり

体の使い方も左右対称にならないため、太鼓初心者には難しいかも。


それでも初めての子にとっては、それが当たり前になってしまうのでしょう。

斜め打ちだけを導入した先人がうらめしい・・・。

と、愚痴っていても始まらないので、覚悟を決めて。


授業の初めはまず、太鼓の歴史から。

大体歴史から入るのはつまんないものですが、こればかりは仕方がありません。

日本の伝統文化の授業ですから・・・。

「太鼓はいつ頃から打たれていたか?」

日本の埴輪に、太鼓を打つ姿のものがあり、

縄文時代にはその痕跡があったということがわかっています。

「太鼓はどう使われていたか?」

声に比べると大きな音が出せるため、合図として使われていた。

ここで、生徒たちに体育館の反対側の壁に向かって並んでもらい、

現在の時間を太鼓の打つ数で伝えるという事をやってみました。

なるべく実際に体験してもらう、という事を工夫したつもりです。


次に、太鼓の音は言葉に置き換えることができる事を説明。

こんにちは=ドンドコドンを繰り返すと、ドンドコドンが「こんにちは」に聞こえてきます。

そこで1人ずつ、自分の名前を太鼓の音に置き換えて自己紹介をしてもらいました。

まずは太鼓に触れて音を出してもらう、人前で1人でやってもらう、

言葉と太鼓の音の関係を理解してもらう、表現する事を実体験してもらう等々、

それとそれぞれの太鼓の力量やセンスがわかります。


その後、1人づつ呼んで、あらかじめ名前を記入しておいた「歓喜」の譜面を手渡しました。

この譜面は横打ちバージョンに編集し直したもので、平打ちとは少々変更しているところがあります。

まずは「おろし」を全員で、次に二手に分かれて音の受け渡しをやりました。

初めはバラバラで、担当の先生が笑い転げるほど無茶苦茶でしたが、何回かやるうちに形になりました。


1番目のフレーズ、最後に裏拍の難しいフレーズ(横打ち用に変更)があり、

ここはやはり皆つまづいてました。

曲練になると、やはり集中力が続かないと見え、まとまりがイマイチとなります。

26人相手だと声も目も届かない事もしばしば、できない子達をそれぞれ教える必要もあるので

あちこち回っていると他で遊んでいる子も出ちゃいます。


そんなこんなで110分の授業を終えました。

9月の学園祭には曲発表という事で、後12回の授業で形にして行く必要があります。


次回は、今回の復習と、曲の全容を理解してもらう事に重きをおくようにする予定です。

後、26人にいかに効率よく曲習得をしてもらう方法を考えないとなりません。

今回そのヒントになるのは、できる生徒とできない生徒を組み合わせて、

できる生徒にできない生徒の面倒をみてもらうという方法がありそうな事。

そのためにも、生徒の顔と名前を早く覚えないとです。(これが苦手・・・)