太鼓はその姿勢からまず足腰が鍛えられ、激しい打ち込みは心肺機能を高めます。
バチを握るため指先を使い、これは脳にいい刺激を送るとされています。
また曲を覚える事でいやでも脳細胞を使います。
何より太鼓を打つのは気持ちよいのでストレス発散にはもってこい、これで精神的に健康に。
しかし今回のケンコウノコツはそういう事ではありません。
太鼓を打つのには腕を使いますが、腕の付け根が肩甲骨である事はあまり認識がありません。
初心者は肩を支点に腕全体を棒のように振る事が多く、手首も固定しがち。
腕の動きの始点となるのは肩ではなく実は肩甲骨。
例えば自分が鳥になったつもりになって羽ばたいてみましょう。
腕を挙げて行く時、空気の抵抗をなるべく小さくするためには肩甲骨から引き上げて行くのがよろしい。
肩甲骨→肩→腕→肘→手首→指先→バチの根元→バチ先とエネルギーが伝わって行きます。
そしていよいよ羽ばたき、その時に空気を思い切り掴む感覚で手を下に押しやりますね。
この羽ばたきで自分の体を浮かせなければならないのでエネルギーは下方に叩き付けられる感じ。
この時に自然に息を吐いています。
腕を上げる時は息を吸い、下げるとき一気に息を吐く、これは体の理にかなった連動。
羽ばたくイメージは腕を横に出した形になりますが、これを前方にすれば太鼓の動きになります。
いずれにしても肩甲骨の使い方は同じ。
日頃の運動でも肩甲骨を開いたり伸ばしたりの動きをしておくと可動範囲が広がります。
肩甲骨を中心に肩を前後に回してみるのもよさそうです。
肩甲ノ骨ノススメでした。