HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

八丈考29

八丈太鼓には下拍子の種類がいくつかありますが、それらしく打つ事を言われます。

ゆうきちの下拍子はドンドコドンドコですが、表(上拍子)を打つ時は

手首のスナップもきかせて明るく軽快にと。

これに比べてほんばたきは左手は押し出すように、右手は突き出すように太鼓の面を

押さえるようにして打つようです。

下拍子はツドド(ツ)ツドド(ツ)という哀愁に満ちた独特な節回し。

私はこのほんばたきが八丈らしくて一番好きです。

ゆったりとした打ち出し、後半はテンポがあがり、下拍子もドコドコドコドコに変わります。

表は激しくかつ情念的な打ち方に。

目をつぶると青い海が浮かんで来るような気になります。


ほんばたきもゆうきちもゆったり打つ時は大きな動作、

細かいフレーズの時も音の粒立ちはしっかり打つように言われます。

自信がないとどうしても音が消極的になるので、きちんと音を出すように打つ。

いやいや、八丈は難しくも楽しい太鼓です。