八丈太鼓には下拍子の種類がいくつかありますが、それらしく打つ事を言われます。
ゆうきちの下拍子はドンドコドンドコですが、表(上拍子)を打つ時は
手首のスナップもきかせて明るく軽快にと。
これに比べてほんばたきは左手は押し出すように、右手は突き出すように太鼓の面を
押さえるようにして打つようです。
下拍子はツドド(ツ)ツドド(ツ)という哀愁に満ちた独特な節回し。
私はこのほんばたきが八丈らしくて一番好きです。
ゆったりとした打ち出し、後半はテンポがあがり、下拍子もドコドコドコドコに変わります。
表は激しくかつ情念的な打ち方に。
目をつぶると青い海が浮かんで来るような気になります。
ほんばたきもゆうきちもゆったり打つ時は大きな動作、
細かいフレーズの時も音の粒立ちはしっかり打つように言われます。
自信がないとどうしても音が消極的になるので、きちんと音を出すように打つ。
いやいや、八丈は難しくも楽しい太鼓です。