HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

第十回盆太鼓日本一コンテスト

江戸川タワーホールというちょっとバブリーな施設で、第十回盆太鼓日本一コンテストを観てきました。
今年の夏、盆太鼓をちょこっと打たせてもらい、その難しさがわかったので
盆太鼓のコンテストに興味を持ち出かけてみたわけです。


盆太鼓コンテストは江戸川区太鼓連盟発表会と同時開催で、発表会にはゲスト出演を含め12団体の太鼓演奏がありました。

さて、盆太鼓コンテストは子供の部26名(大東京音頭)、シニアの部16名(花笠音頭)、一般女子の部32名(炭坑節)、一般男子の部31名(東京音頭)、総勢105名の参加です。
予選ではそれぞれの部で3~5人が一緒に叩き、各部上位6名が決勝戦へ。
予選での曲は予期なく途中でカットされ、うまく終わらせるのも力量の一つか。

決勝では課題の江戸川ふるさと音頭を三人でまず一緒に叩き、次に一人づつ叩いていき、最後にまた三人で。
一人で演奏する時に、音が出ているか、テンポにのっているか、ふりはどうか、等がよくわかります。


一般女子の部決勝。ここでは一番右側の演者が演奏しています。
他の二人は三人目が終わるまで控えていて、最後にワンクールを皆で叩いて終わります。
















三人での競演。
中央の女性は一般女子の部で優勝した関東やまと太鼓の宮岸真那さん。
打っている最中の笑顔がとても素敵でした。
会場で偶然三宅太鼓のSさんと同席しましたが、彼女はSさんの関係者で優勝に大感激していました。

審査基準はリズム感、気迫、形姿、感性、礼儀等とありましたが、盆太鼓は盆踊りのための太鼓なのでまずは音が出ているか、だと思います。
いくらかっこよく叩いても肝心な音が出ていないようでは踊り手ものらないでしょう。

中には技巧に走るあまり音が出ていない人もおりました。
またあまり体を動かし過ぎるのも見ていて落ち着かないと感じました。

どっしり落ち着いて余裕を持った動き、決めのポーズ、舞台では正面性がありますが実際の盆踊りは四方から見ても様になること、バチを投げるなら落とさないこと、あまり太鼓に真剣な表情で集中しすぎると見ている方がうきうきしてきません。ここはやはり笑顔です。

ドンドンドンカラカッカドドンコドンが基本の盆太鼓ですが、これだけの打手が一堂に会してのコンテストは見応えがありました。

一般男子の部の総評ではふりか音かで優勝者が決まったそうですが今回は音がしっかり出ている方に軍配があがったようです。
こういう時の総評は当たり障りのない事を言うよりも厳しく切り込んだ方が絶対いいと思います。
高校の東京都代表を決める選考会では審査員の本気のコメントが負けたチームにはとても栄養になり、そのほうが本当のやさしさだと思うわけです。

他の太鼓演奏についてはまた後日。