HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

八丈考111八丈太鼓の特徴

八丈太鼓の最大の特徴、定番の曲は無くすべてアドリブで打つということ。

一台の太鼓を下拍子と上拍子と二人で打ちます。

下拍子にはいくつか定番のフレーズがありますが上拍子はまったくのフリー。

しかし、いきなりフリーで打てと言われても困惑してしまう太鼓打ちは多いかと。

そのために八丈太鼓キタマダでは練習曲があり、それをマスターする事で個人の

レベルアップをはかるとともに、何よりも練習時に全員参加ができるので

効率的に時間を使う事ができます。

一人ずつの練習だと見ている時間が圧倒的に多くなり、肝心の打つ練習が満足にできません。

この練習曲は譜面ものと呼んでいますがこれがあるお陰で演奏会で皆で

揃い打ちを披露する事ができます。

太鼓は単体で打つより複数台で打つ方が迫力は増すので大きな会場などでは揃い打ちが効果的。


ゆうきち、しゃばたき、ほんばたき、樫立てばたき、とそれぞれ譜面ものがあります。

3分前後のものが多いのですが5分近いものも。

キタマダの指導者遠藤先生の手によるものですが、これが普通ではありません。

どうすればこんなフレーズ思いつくのか!というものが連綿と続きます。

覚えるのはなかなかにたいへんですが、覚えれば覚えるほど着実にフレーズの引き出しは増えることに。

アドリブは好きなように打てばよいのですが、好きなように打つ練習を積まないと

そうたやすく打てるものではありません。

妙な話ですが常日頃のアドリブの練習は必須、というコト。

ことばを流暢に話すのにいきなりは無理、語彙を豊富にしておく必要があるのと同じですね。


用意された原稿をただ読むのでは本人の感動は相手に伝わりません。

自分のことばで話す、八丈太鼓に限らず太鼓はそうあって欲しい・・・。