イソップの寓話をテーマに、ウソップ物語なるものを創作して楽しんで居ります。
さて、このイソップ寓話、イソップ物語とかイソップ童話で親しまれてきました。
童話にしては結末がコワイものも少なくなく、大人にも通じる教訓話が多いようです。
イソップ寓話を検索してみるとWikipediaで詳しいいきさつがわかります。
それによると紀元前6世紀頃、アイソポス(英語読みでイソップ)という奴隷が
教訓的な寓話をよく行い、名声を得たと。
古代ギリシャは戦いで捕虜になると奴隷とされるのが常だったようで
文学や詩の才能を持つ教養のある奴隷もいたことは極自然な事だったようです。
しかし、アイソポスなる人が実在したかどうかは不明なんだそうで
アイソポスの寓話、という題で語られていたようです。
このアイソポスの寓話やそれ以前から小アジアに伝わっていた寓話が語り継がれ、
また記録されたものが後世キリスト教圏に伝わり、より教訓的なものになったとか。
日本に伝えられたのは明治時代辺りかと思いきや意外や意外、なんと文禄2年(1593)、
日本を訪れたイエズス会の宣教師により「イソポのファブラス」として紹介されたんだとか。
イソポ=イソップ、ファブラスは物語とか伝説、うそのような、とかいう意味があります。
文禄2年は豊臣秀吉が朝鮮に出兵していた頃、果たして秀吉の目に触れたんでしょうか・・・。
時代は下って江戸時代の初期に、伊曽保物語として各種出版され、
兎と亀の話などは日本の昔話へと変遷したんだとか。
時は明治になり、イソップ物語が修身の教科書に取入れられ広く普及したそうです。
という事はこのイソップ寓話、2600年ほど前から語り継がれている事になります。
世代は変わっても人の本質は何も変わっていないという事なんでしょうか。