#小説
猫の草子があるならば鼠の草子もあります。 こちらのストーリーは少々哀しいものとなっています。 主人公は鼠の権守(ごんのかみ)。 仏教でいうところの六道(りくどう)、天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道、 この六つの世界を生きとし生ける…
御伽草子の中に収められている猫の草子、禅問答のような内容に創作の興味は尽きません。 話の内容は、お上の御達しで猫は放し飼いにすべし、という御触れが出され猫が世に放たれた事に 端を発しています。 これは史実に基づいているようで、ネズミの被害が拡…
昔々、あるところにアラフォーの夫婦が住んでおりました。 二人には子供がなく、なんとか子宝に恵まれたく神仏に熱心にお祈りをしていました。 旦那さんも相当頑張ったと見えその甲斐あって、何と子宝を授かりました。 (これはお伽話ではなく夜伽話かも・・…
昔々、浦島太郎という歳は24、5の漁師がおったんだと。 ある日、浜で子供達がなにやら騒いでおり、 なんだと思い行ってみると一匹の亀が子供達に囲まれていじめられておったそうな。 浦島太郎は亀を不憫に思い、子供達にいくばくかの金を与え、 買取った…
日本には御伽草子と言う説話集があり、よく知っている一寸法師などの物語があるようです。 以前、ウソップ物語をアップしましたが、今度はその日本版を。 第一弾は「コブ取り爺さん」。 正直爺さんと強欲爺さんの物語として知られています。 さて、今回は・…
今回の創作は落語「目黒のさんま」の盗作で、「讃岐の手打ちうどん」 ある日のこと讃岐の殿様、お伴を引き連れて鷹狩りで訪れた先で、 百姓が昼餉にうどんをすすっている光景に出くわしました。 ちょうど小腹が空いていた殿様、「これ三太夫、あの白き紐のよ…
【勝って兜の緒を締める】 戦に勝っても気を緩めず、より気を引き締めて事に当たれ、という戒めの言葉。 今迄の安倍政権の足跡を辿ると、内閣の高い支持率を背景にやりたい放題、 その目は国民ではなく政権に向いていたと言われても言い訳ができまい。 森友…
雨降って 地固まる 雨降って=揉め事の後、地固まる=かえって緊密な関係になる、よくなる、ということの諺。 今の世の中、そう甘くはありまへんえ。 揉め事の後の逆恨み、その場でキレて刃物で襲われる、聞く耳持たず訴えられる、 等々、丸く収まるどころか…
平気物語(へいけものがたり) 昨今の国会運営を鑑みて、かく思わんとてかの有名な平家物語から盗作す。 数をたのんでの傍若無人ぶり、国民の支持があるから何やっても平気物語・・・。 ( )は現代語意訳 疑問勝者の金の声、所業無情の響きあり。 (金の流…
さて、禁断の(?)スペインらしい名前、いっちゃいます。(笑) スペイン語に関してもズブの素人なので、常識無視のところはご容赦。 アミド・ベッソーニ・アルカイネ(高原にある避暑地の別荘には網戸がないところも) カリルト・ワスレテ・ソノママージョ…
なんと6年ぶりにことば遊び、フランスらしい名前を考察してみました。 フランス語は女性名詞と男性名詞、中性名詞があるそうですが 浅学のため、その辺は無頓着になっておりますのでご容赦。 カトリーヌ・ウズー(蚊取り線香) アンナ・ハナシー・アリエー…
イソップ寓話 卑怯なコウモリより ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 昔々、鳥族と獣族が争っていたときの事、 コウモリは鳥族が優勢になると自分は空を飛ぶ鳥の仲間だと言って鳥族に味方をしました。 獣族が優勢になるとみるや、今度は自分は獣の仲…
イソップ寓話「空飛ぶカメ」より ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ある沼にカメが一匹住んで居りました。 沼には鴨や白鳥もいて、大空を自由に飛び回っています。 それをカメはうらやましく思ったものです。 僕も大空を飛んでみたいなあ、気持ちいい…
イソップ寓話 ずるいキツネもしくはキツネと仔猫より ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ある時、二匹の仔猫がごちそうをとりあってお互い譲りません。 そこへ通りかかったキツネ、「一体どうしたというんだね?」と聞くと 仔猫はお互い…
イソップ寓話 「金の卵を産む鶏」より ーーーーーーーーーーーーーーーーー 昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがつつましく暮らしていたんだと。 おばあさんは毎朝、飼っている一羽の鶏の卵をとりに行くのを楽しみにしておりました。 ある朝のこと、…
イソップ寓話 野鼠と町鼠より ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ある時、町鼠が野鼠のところに遊びに行ったんだと。 野鼠は苦労して集めた大麦の穂や、木の実などで町鼠を精一杯もてなしました。 でも、野鼠にはごちそうでも贅沢に慣れた町鼠の…
イソップ寓話 キツネとツルより ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ある日、意地悪キツネがツルを食事に招きました。 キツネは特製のスープをスープ皿で出したんだと。 長い口ばしのツルは平たいお皿からスープを飲む事ができません。 キツネは…
イソップ寓話 旅人達と熊より ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 仲のいい旅人二人が連れ立って山道を歩いていましたとさ。 すると突然二人の目の前に大きな熊が現れました。 一人はあわてて近くの木に登り身を隠しました。 残された一…
イソップ寓話 オオカミ少年より ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 昔々、いたずら好きの羊飼いの少年がおりました。 ある時、犬とオオカミを見間違え、思わずオオカミが来た!と大きな声で叫びました。 これを聴いた村人達は上を下への大騒ぎ…
イソップ寓話 プロメテウスと人間より ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 全知全能の神ゼウスの命を受け、プロメテウス神が地上に造り出したのは人間と動物たち。 出来上がった生き物たちをみて動物の方がかなり多い事に気が付いた…
イソップ寓話「すっぱい葡萄」より ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー とある日、一匹のキツネが葡萄棚の横を通りかかったんだと。 キツネが見上げる先には、おいしそうな葡萄がたわわに実っています。 キツネは葡萄をとろうとして跳び上って…
イソップの寓話をテーマに、ウソップ物語なるものを創作して楽しんで居ります。 さて、このイソップ寓話、イソップ物語とかイソップ童話で親しまれてきました。 童話にしては結末がコワイものも少なくなく、大人にも通じる教訓話が多いようです。 イソップ寓…
イソップ寓話 北風と太陽より ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ある日、北風と太陽が力比べをすることになりました。 まずは旅人の被っている帽子をとれるかどうかを競う事にしました。 太陽は真上からじりじりと照りつけ、旅人が暑さ…
イソップ寓話より 金の斧 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ある日、正直者の樵が湖のそばで木を切っていました。 日も高くなり、汗で手をすべらして、思わず大事な斧を湖の中に落としてしまいました。 樵が困っていると金の斧を持った頭に白い…
イソップ寓話より ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ある日、ウサギに足がのろいといつも馬鹿にされているカメがウサギに競争を申し込んだんだと。 ゴールをびっくり山の頂上に決め、ふもとからヨーイどんでスタート。 カメは一生懸命走りま…
イソップ寓話 アリとキリギリスより ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 働き者のアリ達は今日もせっせと働いています。 来る日も来る日も仲間達と女王様のために身を粉にして食料を運んだり巣を作ったり。 ある夏の午後、草むらの一角で優雅にバ…