HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓:曲の本質

塙工業高校和太鼓部二日目の演奏は上野公園野外音楽堂。

不忍池の端に佇む歴史ある施設です。

テントで覆われていて、アールヌーボー調のデザインがなされています。

かなり以前たまたま訪れた時は屋根がなかったかも知れません。

その時はなんとこまどり姉妹が出演していました。

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さて演奏、土曜日とは言え午前10時からなので観客はほぼいません。
30分で6曲、前日とかぶっているのは2曲のみでした。
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創作曲に混じって八丈太鼓や三宅太鼓、屋台囃子など伝統系のものも。
先日の公認指導員の自主研修会で三宅の講師を勤めさせてもらいましたが、
それで私に見てもらいたくて今日の演目にも急遽三宅を加えたとのこと。
ありがたい話です。
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演奏後、今回も講評を求められました。

三宅の演奏を観ている時、ふと頭をよぎった事があります。

三宅太鼓の原点はお祭りの太鼓、基本は1台のみで御神輿に同行して打たれます。
打ち手は一人のみ、次々と交代しながらお祭りを盛り上げます。
その時打ち手は自分の音を轟かすのに精一杯打ち込みます。

オレが一番、自分にまかせろ、負けてらんねえ、俺の太鼓を見ろ!

まさに気迫の太鼓。

それが組太鼓として演奏されるとややもすると揃える事に腐心してしまう。

三宅太鼓の原点は揃える事ではなく、本気で打ち込むところにあるんじゃないか・・・。

本気が見えてなおかつ揃っていればいい太鼓になる、


そんな事を意識するだけで太鼓の質が良くなって行くのでは?という話をさせてもらいました。

八丈太鼓にしても屋台囃子にしてもぶちあわせにしても

舞台用に演出して打たれるのが普通ですが伝統の原点は忘れてはならないと思います。

そうしないとカタチばかりを伝統として受け継ぐ事になりかねないかも。


塙工業高校和太鼓部の演奏をみながら

日本の伝統のココロを一人一人が理解して受け継いでいったくれたら素敵だなあと

しみじみと思ったのでありました。

本日も横浜ランドマーク演奏と埼玉太鼓協会の餅つきに参加、タフだなあ。