福島の高校で、震災後復興を目指し結成された和太鼓部、ゆえに5年しかたっていません。
昨日は日比谷公園野外ステージでの演奏、平日のお昼とあって観客の入りはいまいちでしたが
30分の演奏で5曲、知っている曲もあり楽しめました。
実は指導している先生が日本太鼓協会公認指導員のお仲間です。
一曲目、ぶちあわせ太鼓、構成も考えられていて飽きのこない演奏、
5年でここまで仕上がっているのは正直驚きです。
1点だけ気になった事がありました。
それは打つ順番を待っている生徒がうつむいている子が複数いたこと。
ぶちあわせは漁師のあらくれ太鼓、うつむいている場合ではありません。
胸を張って、声を出して、自分を鼓舞しなければ太鼓の迫力が観る人に伝わってきません。
演奏が終わって、この事を先生に伝えたところ、生徒の前で指摘して欲しいとお願いされました。
いい太鼓を打ってもらいたいために、あえて気になったことを伝えました。
実は次の日もステージがあり、その時には改善しますとのこと、太鼓の仲間としてうれしいです。
全体を通して、すばらしかった点は皆の音がよく合っていたこと。
下拍子は締め太鼓のみ、ややもすると宮太鼓の音にかき消される事もありますが
26人の大所帯が見事な演奏をしておりました。
もうひとつは、曲の構成が複層的でバリエーションに富む事。
全員で同じフレーズを一緒に打つ、というものだけではなく、グループごとに音を呼応させたり
一方向だけではなく360度で展開したり、横打ちあり、屋台打ちありでよく工夫してあります。
こういうのは私好みでうれしくなりました。
さて、翌日はどんな演奏を見せてくれるのでしょう。