HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

認知症入居者施設での和太鼓体験会

かつての太鼓仲間から連絡があり、母親が入居している認知症の施設で太鼓を使って何かやりたいという話がありました。

 

目的としては、入居者に演奏を観てもらう、一緒にやってもらう、職員にも参加してもらう、という3点。

 

さっそく公民館を予約して練習をしてみました。

 

太鼓は締め太鼓と長胴太鼓の組太鼓を2セット用意、彼が所属していた頃にやった曲をおさらいしてみました。

彼が太鼓を打つのは17年ぶりとの事。

 

チームの持ち曲「勇み駒」をまずやってみたところ問題なく打てることがわかり、本人もびっくり。

自転車に乗れるのと同じで体が覚えていたという事だねと笑い合いました。

 

打ち手は二人だけなので、太鼓を2セット持ち込み、この「勇み駒」を一人が下拍子を打ち、もう一人が上拍子を打つ、これを交互に交代しながらやってみました。このカタチでやるのは初めてですが、先日公認指導員の練習会で、人数が少ない時の対処法でこのやり方を聞き、さっそく試してみました。

 

3~4回の練習でカタチになりました。

 

あと2~3曲は欲しいというので、2人バージョンでやる方法を探りながら2曲目は「祭り」をやってみました。

 

2人だと賑やかさに限界はあるものの、演奏はできそうという事がわかりました。

これは2人バージョンとしてどう肉付けをして行くかもう少し研究が必要です。

基本は下拍子と上拍子を交代で打つ、というスタイルで行けそうなことがわかりました。

 

最後は「飛龍三段返し」を。

私もこの曲を打つのは久しぶりでしたが、やはり体が覚えていました。

これは下拍子無しで2人同時に打っても行ける事が判明、途中一か所音が無くなるところがあるので一人が音をずらして入り音無しのところを埋める事にしました。

 

これで三曲の目途が着いたので今後も2人練習を続ける事にしてこの日はお開きに。

 

実質1時間半くらいの手合わせでしたが、2人バージョンの実証もでき実りのある練習となりました。

 

入居者に打ってもらう太鼓としては曲をかけながら音を出す、という事を考えています。

曲を覚えて打つ、というのはハードルが高いと思われるので、懐メロや童謡を聴きながら太鼓を打つ。

 

聞きなれた音楽によって記憶の回路に刺激を与える、手を動かす事で脳の活性化をはかる、リズムにのることでなんらかの発散をしてもらえるのではないかと思います。

 

なんだかんだ言っても太鼓の音は大きいのでかけた曲が聴こえなくなる可能性があるのと、耳が遠い方もいると思うので内容は職員の方とも相談して決めたいと思います。

 

また職員の方で楽器をやっている方もいるとの事なので、コラボも計画したいと思います。

職員の方にも太鼓を打ってもらい、介護の現場での発散をしてもらう事も考えています。

 

年内に1回太鼓演奏&体験会を開催する予定です。

 

それと太鼓の音は大きいので施設周辺への影響も考慮に入れる必要があるかもです。