HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

「太鼓の森」下草借りと鬼太鼓座講習

日曜日は埼玉県東秩父村にある日本太鼓協会太鼓の森の下草刈りのボランティアに参加しました。

年に2回、急峻な斜面に植林したケヤキの下草を大きな鎌で刈り取ります。

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作業は1時間程ですが70人程の参加者はハチやマムシに注意しながら汗だくで励みました。

後10年ほどするとケヤキが草の上に顔を出すので下草刈りも楽になるとのこと、

それまではお世話する事になろうかと。


作業を終えて下山してからは近くの和紙の里にてそば打ち体験&自分たちでうったそばでの昼食タイム。

5人一組のグループに別れバチの代わりにめんぼうにてそばを打ちます。

水加減が多過ぎたようでそばも太めにカット、きしめんのようなそばになってしまいましたが

打った本人たちでおいしくいただきました。

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昼食後は一旦解散、公認指導員は鬼太鼓座による太鼓講習のため車で10分程のところに移動、

東秩父村のご厚意で白石分校という小学校を太鼓協会で借り、そこを鬼太鼓座の練習場所としています。

稽古場
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創始者 田 耕氏と鬼太鼓座
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鬼太鼓座は元々佐渡で結成されましたがその後二つに分かれ、佐渡に残った方は鼓童として活動しています。今回は公認指導員部会の第一回目の自主研修会として下草刈りに参加したメンバーで鬼太鼓座の稽古を体験してみるというテーマで開催されました。

以前、鬼太鼓座のワークショップに参加した事がありましたが、稽古前に10kmほどのランニングが定番とか、今回それが実施されるのではとヒヤヒヤものでしたがそれは無しでほっとしました・・・。

以前もそうでしたが、稽古で使う縄締め太鼓を締める作業から開始、二人一組で締め上げて行きます。
締め方は桶胴と同じなので太鼓を扱うということではいい講習となりました。
初めてのメンバーもいて20分ほどかかりましたがこれもいい準備運動になります。

それからの20分は一定のリズムで太鼓を打ち続けます。
前やったのは30分間打ち続けるというメニューで、かなり本気で打ち込みます。
御諏訪太鼓の講習でも似たような練習をやりましたが、疲れて来るとだんだん肩の力が抜けて、
とてもいい感じで打っている自分を発見できます。

今回のメインテーマ、玉入れとそのフリー打ちを皆でチャレンジ。屋台囃子の玉入れを下拍子組、上拍子組、待機組の三つのグループに分かれそれぞれ4回づつ回して行きます。殆どのメンバーが屋台囃子は日頃からやっているものと見え難なく打っていました。
初めてのメンバーは玉入れのスピードに手こずっていましたがそこをなんとか・・・。

ここで予定時間となりましたが、玉入れフリー打ちもやる事に。
同じ三組のグループでそれぞれ2回づつ回しました。

これは日頃、フリー打ちをやっているメンバーとそうでないメンバーの差は歴然と現れます。
フレーズが出て来ない人、テンポに追いつけない人、玉入れではなく大太鼓のフレーズを打つ人・・・。

そんなこんなで、鬼太鼓座が日常行っている稽古メニューをちょびっと体験する事ができました。

彼らは住み込みで毎日稽古に数時間かけて技を磨いていますが、こちらは多くても一週間に一度、
2時間~4時間の練習、それも個人練習は殆どないという環境ですからいきなりのフリー打ちはできないのが当たり前といえます。

それでもどんな環境でもいきなりフリーで打てる力量は欲しいなあと思いました。
それにはたゆまぬ稽古を自分んで続ける事以外はないと。

八丈太鼓に出会ってからは個人のフリー打ちを研究・練習する機会に恵まれよかったと思います。

結局最終的には自分を表現するために太鼓を打っているわけですから表現方法は磨きたいと。

そんな発見を改めてさせてくれる講習会となりました。

太鼓に感謝。