スリランカに着いた翌日、クルネーガラで太鼓演奏を終え宿泊地へ戻る途中その事故は起こりました。
左側に停車していた車の下から一匹の子犬が車道へ走り出てきました。
私たちの車の前を走る四駆の直前を走っていましたが次の瞬間、
その車に轢かれ動かなくなりました。
親犬とおぼしき二頭の犬が道路の反対側に回り、心配そうにのぞいていましたが
恐らく子犬は即死と思われます。
目の前で起こった事なので皆のショックは隠せません。
あっけなく命を落とした子犬はかわいそうですが
親犬の子を想う姿に胸を痛めました。
子犬は苦しむ事無く昇天した事がせめてもの救いかも知れません。
スリランカの道を車で走っていると、家の前には必ずと言っていい程ワンコがいます。
車道の端で寝ていたり、車の直前を横切ったり・・・。
見ている方はハラハラしますが当のワンコは余裕シャクシャク、
大人の犬たちは経験則で車との付き合い方を学んでいるようで、心得たものです。
先の子犬はその学習をする前に命を落としてしまったのでしょう。
真っすぐではなく横に走り抜けるとか、生きる術を文字通り命をはって学ぶ、
それができなかったものは生き残れないという自然界の掟を垣間みたような気がします。
合掌