柔よく剛を制す、柔道の極意のひとつ。
これは太鼓にも当てはまるようです。
太鼓初心者は力で打とうとして、その結果体が硬くなってしまう。
太鼓に慣れてくると、脱力の方法を会得できるようになりそれにつれ動きに無駄もなくなって行きます。
小さな力で大きな音を出す、まさに柔道の柔よく剛を制す、という真理をついているのではないかと。
体がしなやかに動く、関節、特に手首の柔らかさは絶対的に必要なものかも知れません。
柔らかい手首の動きからは強烈な音を出すとともに、動きの大きさ、しなやかさを表現する事ができます。
流れるようなバチさばきと決め、見ている方もとても快感を覚えます。
太鼓は単に音が出ればよいというものではなく、視覚的な音楽、芸能でもあると思います。
聞いてよし、見てよし、柔道の一本をとるような感動的な太鼓をめざしたいと思います。