youtubeでアバンギャルディの台湾公演の動画を観ました。
アバンギャルディは登美丘高校が原点になっている舞踊団体で、コミカルながらシビアな踊りは世界でも認められている実力派です。
今回は台湾公演の動画を観ましたが、その編集にフラストレーションが残る映像でした。
この集団の最大の魅力は個々の動きではなく、全体としての動きにあります。
今回の台湾の映像ではそれが理解されておらず、アップ映像メインとなっておりました。
地元の制作会社の編集なのか定かではありませんが、アイドルの舞台であれば、個々のアップ映像はファンに喜ばれるものでしょうが、それではアバンギャルディの魅力が半減、というか全滅してしまいます。
アバンギャルディでは個々の表情はさほど重要ではなく、逆に全体を強調するように各人の個性はあえて打ち消しているように思えます。
以前、映像編集に関して太鼓協会の関係者と話をした時もまったく同じ意見でした。
太鼓をよく知らない人が撮影したり編集したりすると、一番観たいところが写っていない事がひんぱんに起こります。
演奏内容や見せ場を分かった上で撮影や編集をしないと観ている方はフラストレーションが溜まります。
いっその事固定カメラで全体をながめる方がよっぽどよい。
会場にいる人は固定定点鑑賞しかできないので、それが大原則かと。
アップで観たい人は双眼鏡を持ち込んで自分の観たいところを好きなように観ます。
映像は強制的にアップしちゃうので、ここでそれはないだろ、となります。
今回の台湾動画は始めから最後までそういう撮り方だったので途中で観るのをやめてしまいました。