HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

三宅考72

三宅太鼓の二つ目のフレーズ、ドドンガドンドン。

ド(左)ドン(右)ガ(左)ドンドン(右)で打ちますが、右手の振りは大きくのびやかに。

そうする事でスケールの大きい太鼓に見せる事が可能となってきます。

最初の左ドと打つと同時に右手は右に放り出す感じで大きく振る。

ちょうど左右の手が作用反作用の動き。

ドンドンの右も大きく振ります。実際音も大きく出る。 

手元でバチを振るのではなく、体から遠くで振るように。

そうする事で音を視覚的に見せる事になります。


次はステテコドンドン。

三宅太鼓の三つ目のフレーズ。

ス(左)テテ(右)コ(左)ドンドン(右)。

このテテは右で軽く当てて反動で打つように。

その時バチが手前から奥に向かって移動する。

バチは握らずに手の中で泳がす感じです。

ドンドンは大きく強く。

最後のドンで左手が上方にまっすぐ突きあげられる。

これは三宅島芸能同志会の特徴的なスタイルです。


この二つのフレーズに初めのツクドンツクドンツクドンドンが二回加わって三宅のフレーズは完成。

ややこしい曲を覚える必要のないとってもシンプルな太鼓です。

その代わり、ひとつ一つの動きをとことん追求せざるを得ない事になり、

シンプルがゆえごまかしのきかない奥の深い太鼓になるわけですね。