人のふり見て我ふり直せ、と言われますが、こと太鼓に関しては違うようです。
自分がどういう打ち方をしているか、まずはこれを看破しないとなにも始まらない。
身近な経験でこんな事があります。
演奏会で、うまく打てていたように思ったが、後ほどビデオでみてみると、なんだこりゃ?!という現実。
自分の感覚と人の目の違い、かなりギャップがある事は間違いないようです。
自分の体の使い方や癖、腰の高さ、顔の向き、バチの方向、これらは演奏中に確認のしようがない。
かつて三宅の合宿に参加した時、一人ひとりをビデオ撮影して自分で自分を確認するという事をやりました。
自分ではけっこういけてたつもりが、ビデオでみてみると自分で修正すべき箇所、部分が一目瞭然。
そこから自分自身が改善しようと努力をいたします。
これは他人から言われるのとは比べようもない程進歩につながります。
人は自覚症状なしに進歩向上はしづらいという事なんでしょうね。
人から言われて直しても自分の身にならない。
自分で自分を研究し、改善して行く、時間がかかろうとこれが一番の道のりやも知れません。
他人の姿を見ているとまずい点はいくらでも目に付きますが、
最近はそれを指摘してもあまり意味がないと思うようになりました。
結局本人がそこに気がつくかどうかなんですね。
そしてもっとも大事なのが本人にやる気があるのかどうか。
人のふり見て我がふり直す、人のふり見て、この人よりうまくなりたい!と嫉妬するようなら、
そこで我ふり直す意欲が湧くというもの。
ま、ことばのあやですが、なんでも建設的に捉えたいという我がままであります、はい。