HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓:指導者の役割

高校の授業の後、その足で春日部のチームの指導に向かいました。

歓喜」の進行具合は両方とも同じくらいなので何かと助かります。


春日部のチームは演奏会出演の回数も多く、積極的です。

今回も演奏会があるため、演奏を一通り見て欲しいとのこと、

「どっこい」と「山呼」の二曲。

両方とも打ち慣れていると見え、進行は比較的スムースです。

前列3人の女性が左手で縁を5回打ちながら右手を回すシーンで、3人の動きが揃っていません。

ここは是非揃えたいところですが、揃えましょう、というのはとってもイージー

練習風景はビデオ撮りしているので、後で見直せば揃っていない事は分かる事です。

そこで、アナログ時計の文字盤をイメージしてもらい、

音と手の位置を5時から1時の間で合わせるようにアドバイスしました。

全員で共通のイメージを描ける事、それを具体的にどうすればできるかを伝えるのが

指導者の役割の一つと思います。

後、気になったのが打った後前列3人がしゃがみ、後列の音出しになるのですが、

しゃがむのがそれぞれノッソリという感じだったので、3人でタイミングを揃え、

スッと腰を落とすように相談して決めてもらいました。

自分たちで相談して決める、という意識を持ってもらうこともチームの進歩に欠かせません。


「山呼」の演奏では掛け合いのところがイマイチ、皆さんで曲のこの部分のところを反復練習、

何回かやるうちにさすがに揃って来ます。

しかしこの方法だと曲として覚えるので、基礎力としては向上しません。

そこで以前にもやってもらいましたが、一人ずつドコ→ドコ→ドコ→ドコの回し打ちを。

締太鼓でテンポを出してもらい、それをそれぞれ意識しながら自分の番に来たらドコを打ち、

音をつなげて行きます。

これがスムースに行けば全員で同じテンポを共有できていることになり、

演奏している時はこのテンポの共有がとっても重要な事を伝えました。

今回はまだぎこちないつなぎですが、このチームはきっと改善されることと思います。

最後に、二人で下拍子を担当している締め太鼓、自信がないと見えて音が出ていません。

フレーズはともかく、頭の音は強く出すこと、締めは添え物ではなく、

長胴をリード、ノセる役割がある事を伝えました。

そんなところで月一回2時間半の指導を終えました。