HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

洗足学園音楽大学和太鼓部「鼓弾」(こだま)第六回定期演奏会

洗足学園音楽大学和太鼓部「鼓弾」(こだま)第六回定期演奏会に行って参りました。

去年行った時のアンケートから案内状が送られて来ました。

それが何と手書き!!

いまどきうれしいじゃありませんか、ちゃちゃっとパソコンでまとめてコピーできるのに、

一人ひとりに宛てた案内が来るなんて。

おじさんはそれだけで感激して出かけてしまいました。

会場では同じ思いで足を運んだメンバー約一名に遭遇。


さて、演奏の方は。

●一曲目は卒業生作曲の「鼓応」
組太鼓2、締め太鼓2、大太鼓3の構成。
テンポを刻む下打ちが特にいるわけではなく、とても息の合った演奏。
会場のせいなのか、音全体のまとまり感がなかったような気がした。
締めの音がたち過ぎで、大太鼓がくぐもって聞こえる。
以前、九州の屋外ステージでは逆に締めの音が届いて来ないという事もあった。
そう考えると会場に合った音の調整も必要なのかも。

●二曲目はここの客員教授でもある林英哲作曲の「道をゆく人」
ゆったりとしたテンポで全員の歌声が入る。これがとてもよい感じ。
こういうのんびりとした曲は演奏会でも必ず用意すべきと思う。
それでも横打ちの力強さは十分堪能できた演奏でした。

●三曲目、同じく林英哲作曲「三絶」
大太鼓5台を並べ、男3女2の構成で打ちまくる。
これも5人の息はとてもよくあっていたように思う。
私は最前列でみていたのだが、大太鼓の音はもっと出るのではないか、と感じた。

●最後は和田薫作曲「鼓伸」
和太鼓と打楽器アンサンブルの現代曲。
ティンパニーやパーカッション、和太鼓が渾然一体となり、音を創る。
前回も聴いたと思うが、演奏中和太鼓を使ってどういう音が出したいのか、どういう見せ方をしたいのか、
和太鼓の音が欲しかったのか、和太鼓があったからなのか、というような事が頭を巡った。

全体を通して印象に残ったのはリードする下打ちなしに皆の音がきちんと重なっている凄さ。
練習時間があまりないと解説されていたが、これは凄いと思う。
もうひとつ感じたのは、曲が全部五線譜に乗っている感じで、和太鼓の土の匂いがして来なかった事。
英哲氏は八丈太鼓を基にして曲も創られているようだが、日本の「間」も音符になっているような堅苦しさを今回の演奏から私は感じてしまった。
そこにはややもすると形式だけが残る危険性もはらんでいる、と思うのは考え過ぎだろうか。


手書きの案内状が来る限りはそんな心配はする必要はないと確信いたしますが

力より技、技より心、と思う今日この頃であります。

あちこち出かけるのはとても勉強になりますです、ありがたや。