日曜日、公認指導員の自主研修会がありました。
今回は、秋田敏博氏を講師にお招きし、チャッパと抱え桶の講習を行いました。
和太鼓の演奏ではチャッパ(小さいシンバルのような和楽器)もよく使われますが、
系統的な演奏法とかはなく、皆自己流でやっているというのが現状です。
秋田先生も独学でチャッパの奏法を研究したと述べられていました。
まずは持ち方、リングに人差し指を通し、グーの握り、親指の横腹で軽くホールドする。
構えは胸の正面で、軽く肘を曲げてふんわりと。
太鼓と同じで脱力が基本です。
肘を支点に弧を描くように左右の手を動かす。
チャッパのヒットポイントは上下半々、左側の下半分と右側の上半分が触れ合って音を出します。
音質によってこの当たる部分の増減を調節する。
リズミカルに左右の手を振り、同じ軌跡を通るように練習する、
目をつぶってもできるようになること。
これが基本動作、次は音の出し方パート2へ。
かつてチャッパの音は「爺ちゃんち」の三つがあると聞いたことがあります。
ジー、チャン、チの3種類、このジーは強く打った後片方のチャッパをもう片方に軽く当て、
ジーという連続音を出す奏法です。
固定した左に右で強めに当て、すぐにチャッパのへりを左のチャッパに触れ、
ジーという振動音を響かせます。
打った後、連続してジーが出せるように。
最後に、裏拍を入れる奏法をやりました。
これは言葉で伝えるのはほぼ不可能ですが、左を固定、右の親指を軸にチャッパを振る。
その際、手を上下に動かす感覚で、チャッパが自然にひらひらと動くようにします。
それで音を出すとチャチャチャチャと細かいフレーズを作ることができます。
ここで一枚のチャッパの左右が交互に当たるように打つとチャチチャチという倍の音が出せます。
その当て方で裏拍を自在に入れられ、チャッパでの音作りが可能になります。
チャンジーチャンジーチャチャカチャチャジー、といった具合です。
これからはチャッパのアンサンブル曲もできそうで、とっても有意義な研修でした。