和太鼓は伝統文化か?
実は和太鼓には二種類あって、伝統系と創作系に分かれるようです。
伝統系は100年単位の歴史があり、その地域に伝えられているもの、と言えるでしょうか。
例えば石川県の御陣乗太鼓は400年以上の歴史があると伝えられています。
また各地に残るお囃子なども江戸の頃から盛んに演奏され300年以上の歴史があります。
これに対し、創作系は歴史的にもせいぜい5〜60年、戦後になって生み出された太鼓。
秋田のなまはげ太鼓は一見御陣乗太鼓のようにも見えますが、こちらは1988年に創設されました。
ま、現代の創作和太鼓も100年単位で引き継がれれば日本の伝統の仲間入りは可能かもです。
各地に残る郷土芸能、県や市の無形文化財に指定されているものもありますが、
だからと言って潤沢な補助金が出るわけでもなく、その維持には大変な思いをしているようです。
和太鼓を作る技術、これはおそらく世界にも類を見ない日本ならではものではないかと思います。
物作りに関しては日本は世界のトップクラスと言えるでしょう。
でも、それが国に認められた伝統産業かというとそうでもないようです。
東京オリンピックを契機に、日本がもっと注目されるようになるはず、
和太鼓も日本を代表する、いや、和太鼓で日本を連想するレベルまでなってほしいと思っています。
昔は、フジヤマ、ゲイシャ、でしたが、今はラーメン、マンガ。
これにワダイコが加わって欲しいな。