成田太鼓祭りあちこちの会場を巡りながらいろいろな太鼓演奏を楽しむ事が出来ます。
入場料は不要、太鼓好きにとってはこの上ない贅沢と言えるでしょう。
成田市や観光協会、商工会議所他が後援していますがこのコロナ禍で経済的には相当苦しいものと思われます。
太鼓祭りで集客をして商店会が潤う、早く健全な形で開催される事を願うばかりです。
電車に乗って出かけ、お昼ご飯を食べ、お土産を買い5000円強の出費があります。
人が動くという事はそれなりにおカネも動くという事、コロナウィルスによって世界規模で経済活動が阻害されて2年、今後どうなって行くのか未だに先行き不透明です。
さて、舞台上は三宅太鼓会の演奏。
かつては私も所属していました。
その頃から見ると内容が大分変質しているように映りました。
三宅は今でも三宅島の神着地区のお祭りで打たれている太鼓で正式名は神着木遣太鼓と称し、三宅島芸能保存会によって打ち継がれています。
1台の太鼓を代わる代わる打ちつなぐ伝統系の太鼓。
基本はソロのため打ち手の個性満開の太鼓です。
舞台に上げるためには複数台で演奏する事になり、音も姿も画一化されていきます。
今回舞台で観たのはそうした画一的な迫力満点の演奏でした。
個性を排し、皆が判で押したように同じ打ち方をしています。
太鼓にはどれが正解という事はありませんが、本質的な事を知っておくことはマイナスにはならないかと。
言葉をしっているだけではなくその語源を知ると興味が深まるのに似ているかも。
その意味では三宅太鼓は伝統太鼓とは一線を画し、創作和太鼓としての道を歩むべきかと思います。そもそも三宅島の人たちに言わせると三宅島には三宅太鼓と言うものは存在していません。