コロンブスの卵の逸話はよく耳にします。
ある時、テーブルの上に卵を立てる事ができるか、を皆で試していたそうな。
コロンコロンと卵はなかなか立てる事ができません。
それを見ていたコロンブスは「それはいとも簡単な事だ」、と言い放ちました。
皆は「それならやってみせてみろ」、とコロンブスに迫ります。
コロンブスはコロンコロンと倒れていた卵の底をテーブルで叩き、
そのまま卵を立てて見せた、という事です。
それを見た皆は口々に「なんだそんな事なら簡単だ」、とコロンブスをなじりましたが
コロンブスは平然と「知ってからあれこれ言う事こそ簡単な事だ」、と言ったとか。
そこで今回のコロンブスの温泉卵とどう言う関係?
昨日起こった草津白根山の噴火事故です。
突然の噴火に雪山救助の訓練中の自衛隊員の方が不幸にも命を落とされましたが、
噴火の危険性が前もってわからなかったのか、
と非難めいたコメントをおっしゃるワイドショーの面々がいますが、
それはコロンブスの卵で、結果を知ってからあーだこーだ言ってるだけのように思うわけです。
気象庁が火山活動の指針になる噴火警戒レベルなるものを発表していますが、
警戒レベル1の予報から警戒レベル5の警報まであり、今回はレベル1だったそうな。
レベル1はまあ大丈夫と思うけれど、一応火山ですからね、と言うイメージでしょうか。
御嶽山の場合も水蒸気爆発だったそうですが、火山に噴火の危険はつきもの、
安全と思う方が間違っているんじゃないかと思います。
日本そのものが大きな火山の上にあるようなもので、いつ何時どこで噴火するかわからない、
たまたま平穏でいられるんだ、と認識を改めた方が良いのではと。
(地質学的には)ついこの前の江戸時代には富士山も噴火していたわけですし、
決して悲観的になる必要もありませんが、備えと覚悟はしておいた方がよろしいかと。
コロンブスの温泉卵が大後悔時代にならないように・・・。