HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓:太鼓祭り北日本大会無事終了

北日本大会、台風が心配されましたが、無事終了。

今回の北日本大会開催地、名取市は初訪問、
お隣の仙台は仕事でよく行ってました。
市民ホール2km先まで津波が押し寄せたそうです。

さて大会はというと台風をよそに会場は感動の嵐!
という事で審査員の台風の目で見た大会の気が付いた点をば。

今回大太鼓の部は5人の出場者の内、紅一点の真鍋梢さんが優勝。
太鼓の音が、くぐもるというか濁るというか、それがなく音がクリアーでした。
おそらくバチの角度が立っているのではないかと思われます。
バチが寝ると、音の切れ味がなくるようです。

5人とも曲の構成がとても良かったですが、全曲似通っていました。
それもそのはず、皆さん上光氏の教え子なんだとか。
何人かの左右の偏り、腰が入っていない、等が気になりました。

ジュニアの部は3団体。
田島太鼓辰巳会鼓狐が大人顔負けの仕上がり。
残り2団体を含め気が付いた点。
●音の違う二台の締めを滑らかにつないであたかもトロンボーンのような音階表現が面白かった。
●縁の音を合わせるのは難しい。
●打っていない方の手の撥先は揃えた方が好印象。
●全員で同じように打つのは単純で舞台用ではないのかも。

と言ったところでしょうか。

さて、一般の部、ここでは一般論で行ってみたいと思います。
●斜め打ちはもっともっと斜め打ちならではのダイナミックな表現ができるのではないか?
●上がった撥が揃っているととても美しい。ドン!と打った時、観客の視線は打っていない方の撥を見ていますよね。
●全部か全部伏せ打ちではなく、例えば女性はしなやかな斜め打ちなどを取り入れると舞台映えするのでは?
●太鼓の種類の必然性はかんがえられているか?桶太鼓と長胴太鼓混在の場合、それぞれの音の特性を活かし切っているか?そういう曲構成になっているか?この辺はちょっと残念。
●曲のつながりは自然?入りのちょっと神経質な締めのフレーズと本曲の民謡風のフレーズとチグハグ。
●複数の締め太鼓、長胴の二個打ちで音程が揃えてありましたが音程を変える事で表現に幅と深みがでるのでは?
余談ですが先日林田さんの担ぎ桶講習で、撥の固有振動数の違いが太鼓の音に影響するのを目の当たりにして目から鱗、耳から鰻でした。
●担ぎ桶を振り回しての演奏、担ぎ桶らしくて私好みでした。
●太鼓の配置に高さを与え、立体的な舞台構成の工夫をしているのに音が立体的でないのは勿体無い。
●太鼓だからと言って音がずっと出てるのは?

以上、北日本大会での私観でした。任務を終えて心は弛緩?!

太鼓をあれこれ真剣に見ることはとても勉強になります。
最後に太鼓協会に感謝。