太鼓祭り神奈川県大会が無事終了しました。
台風が接近中という状況でしたが、会場はほぼ満席、
大太鼓が4人、組み太鼓一般の部7組によるコンテストでした。
事務局と特別審査員として参画しました。
大太鼓は一人オーケストラのようなもので、
序破急、起承転結などを盛り込んで音楽にしなければなりません。
構成や打ち姿、音の大きさや質、打面を使いこなせているか、などが審査対象になります。
五尺五寸尺(約1、7m)の大太鼓は様々な音色を奏でる事が可能で
重低音から高音まで、また鋭い破裂音や丸い音などを組み合わせる事ができます。
優勝者の太鼓は片方のバチを寝かして打面に当て、もう一方で打って音をあえて濁らしたり、
縁を効果的に入れたりと素晴らしいものでした。
しかしながら全体を通して音の盛り上がりに欠けていたような印象を受けました。
組み太鼓の部優勝したチームは音も姿も揃っており、
曲としての構成もしっかりしたものでした。
何よりも得点が高かったのは楽器の特徴を活かしきっているという事、
昨今の傾向として桶胴太鼓を使うチームが増えました。
しかし、長胴太鼓と混在していたりして桶胴太鼓じゃなくてもいいんじゃない?
というシーンが結構あります。
優勝したチームは桶胴太鼓を3台組んで使っていましたが、
音的にはこれを独立させ、締め太鼓とともに楽器のそれぞれの特質を活かしていました。
またドラもとても印象的な使い方をしていました。