HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓:太鼓ライブ

太鼓侍という三人グループのライブに行って来ました。

和太鼓打ち二人、ドラム一人の構成。

広島出身の田川智文氏、東京出身の若尾健生氏、ドラムは青森出身の鈴木和徳氏。

会場は中目黒にあるライブハウス中目黒トライ。

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うれしかったのは前売りも当日もお値段変わらず。

チームの一員が響和館で田川氏に太鼓を習っていて、

それつながりでおじゃましたというわけです。

中目黒は家からもほど近いので気軽に足を運べます。


一曲目は縄締め太鼓と平胴太鼓の組太鼓、このセットだと海外でも大荷物にならずに
済みそうです。台もばらせば飛行機に手荷物で持ち込めるかも。

ドラムスのソロはシンバルをスティックでこすって音を出したり(鳴き砂の原理?)
シンバルを垂直に叩いてみたり、なかなか衝撃的な音に出会いました。

横打ちの太鼓や長胴太鼓での和太鼓らしい構成、
ドラムと長胴太鼓のコラボ、
担ぎ桶、
鳴りものなど多彩な内容でした。

これはチャッパ×2と鉦の競演。
チャッパからはほんとにいろいろな音が飛び出して
自分でもやってみたいと思っている構成です。
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演奏が終わって、希望者はそのままパーティへと移行。

田川さんとは初対面ではないので、日頃の疑問点をぶつけてみました。

ひとつは桶胴太鼓について。
最近は桶同太鼓を使う団体も増えましたが、
どちらかというと桶同太鼓を使っているだけに思えてしまう事が多いように感じています。

桶同太鼓の一番の特質は「機動性があること」に尽きると思います。
これに対しドラムスや長胴太鼓、締め太鼓は基本的に据え置きで打つ太鼓。
まあ、小倉祇園太鼓や阿波踊りのお囃子などは移動しながら打ちますが
本来据え置きの太鼓。

担ぎ桶は登山囃子や田楽などで、踊りや行列で打つ太鼓、移動が目的になっています。
担ぎ桶は舞台でひとところに留まらず、いろいろな動きをしながら打つのが
この太鼓の本性ではなかろうか、と思う次第。

今回の舞台でも、二人が担ぎ桶を打っていましたが
場所はほぼ固定、太鼓の向きもほぼ一定でした。

体の向きを変えると太鼓の音も変化します。
正面から聴く音と、背面から出る音も違う。

また奏者が移動したり向きを変えるにつれて音も変化します。
これは担ぎ桶じゃないとできない芸当。
また見た目にも、担ぎ桶を振り回しての演奏や
太鼓が交錯したりすれば迫力もあるはず。

先ほどのドラムの繊細な音への探求と同じように
和太鼓も音への感覚を磨けるのでは?
担ぎ桶ならではの魅力を最大限に活かした演奏ができるんじゃないかと思いました。

どちらかというと正面を向いての両面打ちが担ぎ桶のハイライトのようですが
それ以外にもまだまだ研究できる太鼓なのではないか・・・。

という話をプロの太鼓打ちを前に、あえてしてみましたが真剣に聞き入ってくれました。

こんな事がきっかけで太鼓のシーンがもっと豊かにればうれしい限り。

ドラムと和太鼓、思っていたより融合していて楽しめました。