締め太鼓系は特にそれが顕著なようで、下ろしたての太鼓はかさついた音です。
以前これで苦い経験が。
4年前に初めてスリランカを訪れた時、せっかく行くなら太鼓で国際交流できないものかと
発案し、太鼓協会にも相談してみました。
現地の学校で演奏ができる事になり、スーツケースにも収まる縄締めの締め太鼓を一台、
太鼓協会から寄贈という形で預かる事ができました。
現地で、秩父屋台囃子の玉入れを演奏したのですがそこは新品の太鼓、
ひどい音と硬い感触で納得の行く演奏にはほど遠いものとなってしまいました。
一週間に一度くらいの頻度だと数ヶ月は打ち込まないとこなれた音にならないようです。
私の持っている抱え桶も今は同じような状態で、もっと打ち込まないと太鼓も
技量もレベルアップの希望が持てません・・・。
一般的な長胴太鼓も同じ事がいえ、始めのうちはカンカンと硬い音がします。
感触的にもバチがすぐ跳ね返されるようで、感じのよい粘りがありません。
この長胴太鼓は鋲で止めてあり、打って行くうちに皮が適度に伸び、音も変わって行きます。
日本の楽器らしく、一台一台音は異なっていて、チューニングはできません。
その意味では音程や音質もまったく個性的なもの、それも時間が経つと変化するという
どこか人にも似ている我がままな楽器です。
その点締め太鼓系はチューニングもできるため、ある程度音程を揃える事も可能。
いずれにして新しい太鼓は音も皮も馴染んでいないのでひたすら打ってあげる必要があります。
人も打たれてこなれて行く???