当然高校生たちも打っていて、そのパワーとスピードは我々中高年太鼓はかなうはずもありません。
地元の神社の夏祭りなどで同席する時は同じ曲とは思えないほど。
そこで一計を案じたのが太鼓の編曲です。
従来、同じ曲を全員で打つ、のが和太鼓の主流だったように思いますが
これだけ創作和太鼓が普及して来て、コンクールなども開催されるようになると
太鼓そのものに舞台映えする構成が求められるようになったと思います。
据え置いた平置きの太鼓を打つ場合、どうしても変化に乏しく、
太鼓をよく知らない人には恐らくどの太鼓も同じように見えるのではないでしょうか。
そこで顧問の曲を、見た目に変化を持たせる、音的にも重層的なものにする、という編曲にチャレンジ、
当然顧問の先生に許可をもらい、いじらせてもらいました。
内容は変えずにカタチを変えてみる、という試みです。
これは太鼓に限らず、新しい魅力を引き出す、創造するという事に通じるものだと思います。
京都の老舗の和菓子、(個人的には世界遺産に登録されてもいいと思ってます)同じものを
カタチを変えてみると新しい商品に生まれ変わります。
例えば落雁、まあるいものを1/4円にする、色とりどりなものにする事で遊び心が溢れ出ます。
四個で大きな円を作ったり、組み合わせて花と蝶を描いてみたり・・・。
中身は伝統的なものでもそのカタチだけ変える、これは和太鼓も同じだと思います。
顧問は異動で他の高校に移りましたが編曲したものを是非観てもらいたいと思っています。
それが太鼓で恩返しすることになると思うので。