HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

太鼓の魅力

和太鼓は世界一丈夫な楽器、ゆえにとてつもなく大きな音が出せる。
大きな音を引き出してあげないと太鼓がかわいそう・・・
第一回目スリランカの太鼓講習で日本人学校の子どもたちに伝えた事です。

ドラムセットのように華麗な打ち回しも和太鼓でできますが、それはドラムセットでやればよろしい。
和太鼓の魅力の一つは「打ち込む」事にあるのではないか、そう思っています。

二つ目は「太鼓は言葉の代わりになる」ということ。
一回目の講習では時間が足りず、「太鼓で話そう」という曲を演奏してほんのさわりだけ伝えました。
こんにちは→ドンドコドンというように太鼓の音を言葉に置き換える。
太鼓は昔から合図として使われていて何かを伝えるという事はことばと同じ、
太鼓を打つ時は何かを伝える気持ちを持って打って欲しい、と。

さて、今回は二回目、太鼓が初めての子もいたようですが、基本の基本、いい音を出すための打ち方を。
いい音を出すためには力を抜く事、これは後で送って来てくれた子どもたちの感想文に記述が多かったので力を抜いて振り打つ瞬間に力を込めるという基本をわかってくれたように思います。

この辺がよくわかるように太鼓面にボールを置き、どれだけボールが飛び上がるかを目で見えるように
したらとても興味を示したようです。
これも何回かやるうちにだんだんコツを掴む子が増えて行きました。

今回も1時間半という時間内でどれだけ伝えられるか不安でしたが、子どもたちは楽しい時間を
過ごせたようです。

小学2年から中学2年まで一緒の講習は教える側としてもなかなか難しい事もありましたが
太鼓は演奏するもの、演奏とは演じて奏でるということを伝えました。
演じる=カタチ、奏でる=音、の両方で自分を表現する、人に何かを伝える事が大切と。
劇の台詞も棒読みでは何も伝わらないこと、太鼓も表現豊かに打って欲しい事を伝えました。

頑固な中高年のグループと違い、子どもたちは素直なのですんなり受け入れてくれるものと思います。