HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

シンガポールの陰

今回はスリランカからシンガポールに早朝着きました。

まずはその足でホテルに行き、ダメ元で荷物を預かってくれるよう交渉するとすんなりOK、ありがたし。

午後三時半から太鼓の打ち合わせをするまでは時間があったのでチャンギ刑務所博物館へ。

太平洋戦争時に日本軍によってイギリス軍、オーストラリア軍捕虜が収監され

戦争後は日本軍が捕虜として収監される事になった刑務所と当時の教会を復元した施設。

チャンギ空港近くにそれはありました。

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施設内部は撮影禁止のため外側だけ。

館内は当時の日本軍の占領から敗戦までの写真や資料が時系列で展示されておりました。
そこそこの入館者の中で日本人の姿は私以外見当たりません。
記帳をのぞいてみると一人だけ日本人の女性の名前を見つける事ができました。
私は戦争を始める事はどんな事があっても止めなければならない、と記してきました。
始めてしまってからではどんな悲劇や残虐行為も容認せざるを得ない事になってしまいます。
その意味でも戦争という事実を偏らずに客観的に展示する施設は必要に思います。

またこの施設で篠崎まもる氏の事を初めて知りました。
説明によると日本のシンドラーと称され、抗日ゲリラとして日本軍に敵視された多くの
一般華人の国外脱出を先導し多くの命を助けたそうです。

この博物館のほど近くにこんなレストランがあるのを偶然発見。
1942年は日本軍が戦闘を開始した年、庭にはイギリス、オーストラリアの国旗がたなびき
鉄条網や銃を持った兵隊のマネキンが。
とても日本人が近づける雰囲気ではありません。
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実際はどうなのかわかりませんが、スリランカのジャワルダナ氏のことばを思い出しました。
憎悪は憎悪によってではなく慈愛によって止む。
そんな事が通じるレストランであって欲しいものです。



さて、もう一方の陰、ホテルがある地域はゲイランというところでしたがここはかつての売春街だとか。

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朝、駅からホテルへ向かう道にはそれらしき女性がたくさん立っておりました。
道端ではシートの上に青い錠剤をはじめ、妖しげな薬やタバコを並べて売っています。

泊まったホテルの裏通りにはその手のお店がずらり。

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昼間歩いてみましたが、店には通し番号がついており店名に富士とかさくらという日本の名前も。


泊まったホテルはかなりきちんとしたホテルでした。
ネット予約で50$前後というと窓無しの部屋も覚悟しますが
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恐る恐る開けたカーテンの向こうにはホンモノの窓がちゃんとありましたし
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水、電気ポット、コーヒー、紅茶(Dilmahというブランド品のセイロンティー!)、冷蔵庫完備
歯ブラシセットもありました。
日本の普通のビジネスホテルと遜色がありません。
ツインを一人で使いましたが値段はシングル、
部屋もむちゃくちゃ狭くはなく快適でした。
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このホテルはフレグランスホテルという名前であちこちに複数ありますが
今回三宅太鼓ワークショップに参加したメンバーは違う場所のフレグランスホテルも
満足の行くものだったと言っていました。
スタッフの対応もいいし、エレベーターは部屋のカードキーをかざさないと作動しない仕組み、
それも自分の階だけに反応するので安全性も高い。
私の部屋のシャワーがお湯か水かわからなかったという生ぬるい対応を除き
このホテルはオススメです。

そんなこんなで歴史の陰の部分も知識ではきちんと知っておく事が大事だと思う旅でした。