受講者は二人でした。(一人はドタキャン)。
二人とも太鼓は今日初めてなのだとか。
2時間という限られた時間でどこまでいけるか、やってみなければわからない状態でしたが
太鼓の理念を織り交ぜながら、立ち方構え、バチの持ち方、打ち方、脱力、等々初歩の初歩から
練習曲の上拍子と下拍子を合奏するまでなんとか漕ぎ着けました。
この日のために太鼓協会教習本に載っている基礎打ちのオタマジャクシ譜面を縦書きのものに
書き換え、それを元にして講習を進めさせてもらいました。
実はこの教習本に載っている音の作り方には厳密に言うとツジツマがあっていない部分があって
そこを修正したものを縦書き譜面に変えさせてもらっています。
ま、それだけ和太鼓というものは曖昧でも話が通ってしまうというものなんでしょうけど・・・。
打ち方は案の定ガニ股打ちとなりがちでした。
まあ、初めての講習ですんなり理想の打ち方はできません。
そのへんは大目にみつつ、あまり細かいところにはこだわらず、太鼓を打つ楽しさを見出してもらう
ほうにシフトを置きました。
たった二人ですがそれでも個性の違いは明白、口唱歌の重要性を伝えてやってもらいましたが
すんなりできる人となかなか理解できない人、譜面に頼ろうとする人と感覚で覚えちゃう人、
打っているうちにむきになっちゃう人、こちらの打ち方をつぶさに観察できている人・・・。
のみ込み方にも差が出ますがそれでも難関を一度通過すると表情まで明るく変わるので、
こちらはそこまで引っ張ってあげることに腐心する事になります。
他にもいろいろやってみたい事はありましたが、今回は上拍子、下拍子の合奏までできたので
よしとします。
テンポは一定に保つ事が大原則、それは手より足の方が得意な事を歩きながら説明したり、
重力を使って太鼓の音を引き出す見本を見せたり、太鼓も楽器なので表現する事が大切と演劇もどきを
演じてみたり、今までのノウハウをかなり入れ込んで講習ができたと思います。
こちらもとても勉強になりました。
次回は11月8日(土)と15日(土)の二回ワンセットの連チャンの講習となります。
人数も10名近いとのこと、さてさてどうなります事やら。