外部講師による指導第二弾は前回に引き続き、下拍子に合わせて本曲の口唱歌を。
太鼓に必要な基礎的練習を一からやってくれているので、恐らくレベルは飛躍的に向上する予感。
まずは下拍子タンタカをやりながら、「感謝」の曲の口唱歌をやりました。
口唱歌は「歌う」事が大事、歌う事ができればその通りに必ず打てる、
というか口唱歌に打たされる事になります。
例えば寸劇をやる場合、セリフを棒読みしていたのでは劇にならないのと同じで、
太鼓も表現、台詞回しと同じように曲を口唱歌で表現します。
一通りやった後で、一人一人に感想を求めます。
その際、講師は述べられた感想は必ず肯定する事から始めます。
「その通り!」「そうなんです!」「なるほど!」と言った具合に、発言を絶対否定しない。
受講者は生徒であり、お客さんでもあるわけで、機嫌よく太鼓に向かってもらう事は大事、
まずは肯定し、次に理由を述べる。
理由の後に解決策を示唆する、という段取りです。
これは講師の指導テクニックの一つだと思います。
指導する、というノウハウを吸収できるのはとてもありがたいです。
講習を受けながら、私は下拍子の鏡打ち(左右の手が逆になる)での練習をしてみました。
下拍子を打ちながら口唱歌を行う事は普段から心がけており一応難なくこなせるのですが、
普段やった事がない鏡打ちだとうまく打てません。中でも自分でもびっくりしたのが、
「勇み駒」のドッコドッコの下拍子の鏡打ちが全く打てなかった事。
やった事がないので思うように手が動かず、もどかしい思いをしまくりました。
恐らく、太鼓初心者も同じようなもどかしさを感じている事が想像できます。
この際、それを解決する方法を自分なりに探ってみたいと思います。
自分はできるから普通にやってのけてしまいますが、初心者はもどかしい思いをしている、
できるようになるにはどう手を差し伸べられるか・・・。
これって、今回の川崎の大量殺傷事件と関わりがあるように思います。
物事は常識というこちら側からばかり眺めていては根本的解決ができない事、
相手の立ち位置にまで思いを馳せて手を差し伸べる事を考えないと問題は解消しない事、
事は太鼓と殺人事件で次元は全く異なりますが、根っこは同じなのかもとも思います。
話が妙なところに入り込みましたが、無邪気に教わっている方が気楽でいいのデスが、
指導する立場になってみるとそれなりに悩みは増すものかと。
健全な悩みは人生に退屈しないのでありがたいと思います。
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