文字通り鉄の筒で太さの違う鉄パイプを三種類組み合わせて作ってあります。
テンポキープの中心的役割にて、演奏の司令塔の役目を果たします。
音階を三つ奏でる事ができ、金物系の音は屋内外を問わずよく聴こえるので演奏のリーダー的存在。
うちらのチームではこのドカンの打ち方は厳然と決まっている訳ではなくある程度打ち手の
裁量にまかせるようなところがあります。(厳然と決まっていても打てる人は少ない・・・)
私の場合は本曲の口唱歌をしながら、それに合わせたフレーズを打つようにしています。
人によってはウラを入れたりしますが、宮太鼓を打っているとそうするとわかりにくいのが本当のところ。
全体の演奏を盛り上げるのも大事なお役目なので、三音階使って装飾的な音を入れたりしますが、
一番の役目はシンプルにテンポキープを行うこと、太鼓の打ち手がわかりやすいのが肝心カナメです。
先日、比較的シンプルな曲の時にドカンを打っている人が裏表がひっくり返っちゃったりしていたので
ドカンの基本の基本の打ち方を伝えましたが、まずは基本フレーズのタッカタッカを均等に
打ち続けること、それができたら本曲の口唱歌をしながら打つとなおよろし、と。
そうする事で自分自身が迷子にならずに済むし、曲想を描きながら打つと強弱メリハリの表現を
意識でき、太鼓の連中と息を合わせる事が可能になっていきます。
慣れて来たらアクセントのところに別な音を入れてみる。
理想は口唱歌のメロディラインをドカンで奏でられること。
ドカンを聞けば何の曲かわかるくらいに打てれば最高でしょう。
我々は太鼓のセンターの打ち手を親と呼んでいますが、この親とドカンの連携がとても重要。
ドカンの音に合わせて親は全体をリードするように打つ必要があるし、逆に親がテンポを
あげたがっていたらドカンはそれを察知して人知れずあげて行く。
他の打ち手はその動向を敏感にキャッチしながらついて行かねばなりません。
まだまだ自分勝手に打っている人が大半で、なかなかピッタリはまりませんけど・・・。
その意味ではドカンのポジションは誰でもできるという生ヤサシイものではない事をまずわかって
もらいたいものであります。