HAPPYの非日常茶飯事な日々

日々の川柳や和太鼓などについて語ってまいります。

八丈考110高齢者用太鼓補助具の考察

デイホームにおじゃました時、握力が無いからと太鼓を打つのを辞退された方がおりました。

確かに歳をとると握力を始め、視力、聴力、脚力、腕力等の体力や気力なども衰えてしまいがち。

デイホームではリハビリや体操、折り紙、合唱など気力体力の維持回復に取り組んでいると思われます。

かつて八丈太鼓キタマダでデイホームに慰問に行った時に皆さんに打ってもらい、

それまで車椅子生活の方が立ち上がって太鼓を打った後、そのまま歩いて席に戻ったとか。

先生曰く、太鼓を打ち始めると皆さん興奮状態になるので体の機能が覚醒するのではないかと。

これは太鼓の原初的なリズムを打つ、という事がおおいに関係しているのかも。

他の楽器ではなかなかにムズカシイ芸当です。

八丈太鼓はすべてアドリブ、これを実演した後に皆さんに打ってもらう時に、

制約がない分打つ方も気が楽なのではないかと思います。

最初は無茶苦茶に打ち始めても、下拍子に合わせようとしだした瞬間に集中するのがわかります。

本気で集中している姿はなんとも感動的であります。

さて、今回の課題、握力低下の高齢者にも気兼ねなく太鼓に集中してもらえないだろうかと

一晩考えて思いついたのがこれ。

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どこにでもあるサポーターが使えるんではないかいなと。

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きつくもなく緩くもなく抜群のホールド感。

これでバチの尻にすっぽ抜け防止用の膨らみがあれば完璧でしょう。

このバチは持つところを少し削り込んで尻の方が太くなるようにしてあります。

それだけでもバチがすっぽ抜ける心配はかなり軽減できそう。

実はここに行くまで革で作る補助具を考えていました。

ベルト状のものをバチに装着し、それに手首を絡めて使用するというもの。

こういうものは試作をして検討しないと絶対うまく行きません。

簡単な図面化してみたところ、うまく行かないことが判明したり。


このサポーターを使う事はそんな試行錯誤からひょいと頭に浮かんだものです。

これで一人でも太鼓を打つことを遠慮しないお年寄りが増えてくれればうれしい限り。