前回の稽古は太鼓協会指導員部会の幹部会があったため早めに失礼しました。
八丈太鼓キタマダでは稽古開始の13:00から30分間は自主練の時間に充てられています。
先生が作ったゆうきち、しゃばたきの下拍子のCD音源を聴きながらそれぞれが好き勝手に練習。
もともと八丈太鼓は下拍子に合わせて好き勝手に打つ太鼓なのでこの時間はとても貴重、
イメージしてきた曲想を実際に試してみたり、
音と振りの基礎打ちを繰り返してみたり、
譜面ものの復習をしたり、
新しいフレーズを発見したり・・・。
それが終わると譜面ものを皆で打ちます。
譜面ものは演奏会で皆が揃って打てるように先生が作った曲、
八丈太鼓には曲がないのが常識ですが練習曲を覚える事で基本の手が打てるよう工夫されています。
最近はこの譜面ものを皆の前で一人で打つメニューが増えました。
譜面ものを皆で揃い打ちをしていると人に頼ってしまい、いつまでも打てないところは曖昧のまま、
というのを一人で打つ事で解消して行くという先生の発案で始まりました。
一人で打ち切るというのは八丈の基本で、責任はすべて自分でとる、という事になります。
人に頼らない、紛れないというキビシイ太鼓ですね。
譜面ものを一人で打つ時も、自分の太鼓を打ってみせてください、というのが先生からの要望。
覚えた曲をあたかも自分で創った曲のように打ちこなしてくださいという事。
曲を覚えるのは目的ではなく、練習のひとつの手段であり、
そこから自分なりの表現を研究してくださいという事です。
当然人によって解釈や表現方法が違いますがそれが八丈太鼓の真髄、
姿形がきれいに揃って打つ事は求められていないという事だと思います。
個性的で魅力的な太鼓を打ちたいとつくづく思います。